2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25390151
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
五十嵐 顕人 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (00115784)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 複雑ネットワーク / 情報通信 / 経路制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目の今年度は、1年目の成果のもとに複数のネットワークが次数の相関を持って結合している場合のネットワークの構造、その中での情報通信を研究する予定であったが、大学当局により当研究費の執行が止められたため、研究に必要な物品の購入、成果の発表のための旅費が使用できなかったので、成果はあがっていない。今年度7月にスウェーデンのヴェステロースで7月21日から25日に開催された4th IEEE International Workshop on Complex Information Flowsに応募し3人の査読者の評価も高く採用されたが、旅費が執行できないのでキャンセルし、プロシーディングへの掲載もなくなった。また、8月28日から31日にスペインのマドリードで開かれた3rd International Conference on Mathematical Modeling in Physical Sciencesにも応募し、採用されたがこれも旅費が執行できないので、実際に会議に参加しないがインターネットで論文を公表して会議にvirtualに参加する方式に変更し、参加した。この参加費は自費にて支払った。その結果、査読者からJournal of Physicsへの掲載を認められたのが、この報告に記載している研究成果の発表論文である。さらに、春と秋に開催される日本物理学会で発表する予定をしていたが、旅費が支給されないので断念した。また、この研究課題に関して大学当局は資格を認めないので廃止せよとのことで、今年度3月に廃止を申請し認められた。
この研究課題に関しては、以上のように1年目だけ正常に研究を進めることができ、複数のネットワークが結合した場合の構造、peer-to-peerネットワークにおける通信経路の最適化に関して成果を得、発表した。今後この研究をさらに発展させる予定である。
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