2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25400024
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
青木 宏樹 東京理科大学, 理工学部, 准教授 (10333189)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ヤコビ形式 / 保型形式 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の研究計画に基き、多変数保型形式およびそれに付随するヤコビ形式の研究を行った。平成26年度は、実施計画のとおり、昨年度の研究成果をふまえて、より発展的な内容について、特に多変数の保型形式を対象に研究を行った。 具体的な研究成果は次のようなものである。(1)無限積を用いたヤコビ形式の構成に関する結果(2014年12月、京都大学での研究集会にて発表など)(2)重み混在型のヒルベルト保型形式環の構造に関する結果(2014年8月、ハイデルベルク大学での研究発表など) また、(3)ヤコビ形式をテーマにした国際的研究集会を開催し現在までの研究状況についての総合的な講演を行った(2014年11月、白馬)。 これらの発表を行った研究集会はいずれも外国人研究者の参加する国際的なものであり、いずれの研究集会においても研究代表者は同分野・隣接分野の研究者と有意義な研究討論を行うことができた。 なお、現在、研究成果の(1)については数理解析研究所の講究録として出版予定である。また(2)については共同研究が進行中である。さらに(3)については次年度も継続して研究集会を開催し情報交換を続ける予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度には、いくつかの研究成果が得られ、それらを研究集会で発表することができた。したがって、3年という研究期間のなかの2年目としては、研究はおおむね順調に進んでいると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
申請時の研究計画にもとづき、今後、この2年間の研究成果をより発展させていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
若干の繰越額が生じているものの、昨年度からの繰越額と比べると繰越額は大幅に減少しており、課題申請当初の資金計画からすればやや支出過剰であった。その理由は、研究集会(2014年年11月、白馬)を開催するにあたって、自身の研究に関連する外国人研究者を招聘したからである。外国人研究者との意見交換は貴重な機会であり、大いに自身の研究に役だった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度も今年度と同様の国際研究集会の開催を予定しており、繰越額は外国人招聘に充てる予定である。
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Research Products
(9 results)