2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25400292
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 健悟 東北大学, ニュートリノ科学研究センター, 講師 (10400219)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 4th ニュートリノ |
Research Abstract |
Ce/Pr反ニュートリノ線源をカムランド外水槽にインストールする可能性を検証した。この線源はガンマ線も出すため、人体への影響を無くす為に厚さ16 cmのタングステンで遮蔽しなければならない。タングステンに含まれる自然放射能 (U-238/Th-232/Co-60/K-40)がカムランド実験に及ぼす影響を調べた。カムランド実験に影響を与えない為の上限値はシミュレーションより、それぞれ32, 3.0, 200, 1200 Bq/kg 以下である必要があるのだが、Plansee社製のタングステンサンプルをGe検出器で調べた所、それぞれ500, 230, 1.5, 80 mBq/kg で、ガンマ線遮蔽としてのタングステンの使用には問題ない事が分かった。 また、約3トンもの構造物をカムランド外水槽にインストールするので、カムランド本体の強度の検討を開始した。本体強度の詳細解析結果は未だ得られていないが、概算では必要強度が得られそうであることが分かった。しかし局所的な荷重が発生する為、補強が必要で有ることが分かった。今後、詳細設計を行なわなければならない。 次に、カムランドの存在する神岡鉱山茂住坑内でのCe/Pr反ニュートリノ線源の運搬方法の検討を行った。約3トンという重量の割に大きさは比較的小さいので (約60cm×約60cm×約60cm)、カムランド外水槽入口までの運搬には問題ことがわかった。今後は、法律上、クリアしなければならない点を洗い出し、対策を立てていかなければならない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
タングステン素材の適正が確認出来たので、ほぼ予定通りである。
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Strategy for Future Research Activity |
実際にカムランド外水槽にインストールする為のカムランドの構造解析を終わらせ、インストール方法の検討を行なう。また、反ニュートリノ線源を輸入する際に必要な、法律上の手続き等の検討を始める。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] CeLAND: search for a 4th light neutrino state with a 3 PBq 144Ce-144Pr anti νe generator in KamLAND2013
Author(s)
A. Gando, Y. Gando, S. Hayashida, H. Ikeda, K. Inoue, K. Ishidoshiro, H. Ishikawa, M. Koga, R. Matsuda, S. Matsuda, T. Mitsui,D. Motoki, K. Nakamura, Y. Oki, M. Otani, I. Shimizu, J. Shirai, F. Suekane, A. Suzuki, Y. Takemoto et al. Ce-LAND collaboration
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Journal Title
arXiv
Volume: 1312.0896
Pages: 1,67
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