2015 Fiscal Year Annual Research Report
日本周辺の海域と陸域の鮮新―更新統を統合した標準年代モデルの確立
Project/Area Number |
25400493
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Research Institution | Lake Biwa Museum |
Principal Investigator |
里口 保文 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 専門学芸員 (20344343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長橋 良隆 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (10292450)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 鮮新ー更新世 / 日本列島周辺地域 / 海洋基準層序 / 高精度年代対比 / 火山灰層序 / テフラ対比 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本列島の陸域と周辺海域の海底下にある鮮新世から更新世の年代に形成された地層について、広域テフラ層を用いることによって、日本の高精度な層序と年代モデルを確立させることである。そのため、国際深海科学掘削計画(IODP)で掘削された日本列島周辺の複数地点での海底ボーリングコアを対象とし、挟在するテフラ層の記載および分析を行い、ボーリングコア間およびこれまで記載されてきた列島の陸域のテフラ層との対比を行った。 最終年度の今年度は、日本海海底下で掘削されたボーリングコアのうち、重要な地点のコアを基準コアとして、ほぼすべてのテフラを対象として分析を行い、他の地点は重要と考えられる層準のものについて分析を行った。分析の結果から、コア間のテフラ対比を行い、日本海地域のコアについては、層序対比モデルを構築している。同コアは、古地磁気層序、生層序や酸素同位体比層序などを実施している国内外の研究者がいることから、それらから構築されるモデルとの関係性について層序対比モデルの議論を行っている。 下北沖コアはほぼすべてのテフラを対象として分析を行った。分析結果からは、これまでに記載されてきた広域テフラとの対比が可能なものが少なく、日本海域のコアとの対比を検討している。 これらと、紀伊半島沖の海底コアのテフラと合わせて、これまで我々が記載してきた陸域のテフラとの対比を検討した。その結果,陸域で広域テフラとされているもののいくつかは、海底コア中にも見いだされ、陸域と海域の鮮新―更新統の広域層序モデルの構築を検討した。
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[Presentation] Climate preconditioning on submarine landslides at IODP site C0018 (Nankai Trough)2016
Author(s)
Kremer,K., Usman,M.O., Satoguchi,Y., Nagahashi,Y., Vadakkepuliyambatta,S., Panieri,G., and Strasser,M.
Organizer
European Geosciences Union General Assembly
Place of Presentation
ウィーン
Year and Date
2016-04-19
Int'l Joint Research
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