2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25420243
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
近藤 圭一郎 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10425895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古関 隆章 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20211899)
宮武 昌史 上智大学, 理工学部, 教授 (30318216)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 非接触給電 / 電気鉄道 / 省エネルギー / 無効電力抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題の最終年度となる平成27年度は,今年度の目標である,給電システムの設置間隔とそれによって蓄電池電圧が変化することによる車両性能変化の消費エネルギーへの影響の明確化,非接触給電時のコイル位置ずれ時の過電流防止方法の提案と検証,およびコイル位置ずれ時のコイル位置補正による無効電力低減の具体的な方法の提案と検証,のそれぞれを実施した。具体的に以下の通りである。 (1)「給電システムの設置間隔とそれによって蓄電池電圧が変化することによる車両性能変化の消費エネルギーへの影響の明確化」については,与えられたランカーブと路線条件および基本的な車両制御の下で,充電装置設置場所を変化させた場合の,蓄電装置変化,車両性能変化下での走行シミュレーションを行うことで,1%以内の消費エネルギー低減効果があることと,昇り勾配区間の直前での充電が省エネルギーには効果的であることを明らかとした。 (2)”非接触給電時のコイル位置ずれ時の過電流防止方法の提案と検証”については,車上の充放電制御用DCチョッパの電圧を過電流を防止するように動作させることで,保護動作による充電停止を避けて継続的に充電が可能とする方法を確立した。 (3)”コイル位置ずれ時のコイル位置補正による無効電力低減の具体的な方法”については,コイル位置の検出方法を考案し,これを補正(位置づけ低減)を行うための実装方法までを明らかとした。 最終年度に実施したこれらの事項と,前年度までの成果を合わせて,非接触給電方式を前提とした非電化区間で低コストにエネルギー効率の高い鉄道システムを実現する具体的方法を提案し,併せて高度な電気エネルギー利用技術の体系化に寄与した。
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