2015 Fiscal Year Annual Research Report
植物から抽出した天然色素を用いる有機発光ダイオードの開発
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25420348
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| Research Institution | Doshisha University |
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Principal Investigator |
大谷 直毅 同志社大学, 理工学部, 教授 (80359067)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 有機EL / βカロテン / 抗酸化作用 / 発光の長寿命化 / カラムクロマトグラフィ / 単離精製 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度はほうれん草から抽出されたカロテノイド系色素の抗酸化作用の検討を中心に進めた。カラムクロマトグラフィにより4種類のカロテノイド系色素が単離精製されるが主にβカロテンを用いた。クロロフィルのPLスペクトルの時間変化の観察においてβカロテンの添加量依存性を詳細に調べた。その結果、まずβカロテンが無添加の場合は発光強度が単調に減少していく。これは酸化や湿気によるクロロフィルの劣化であり従来から知られている。しかしβカロテンを添加すると、発光強度が一時的に上昇し、そのあと低下していくことが明らかとなった。
このβカロテンによる発光強度の増強効果を詳細に調べるため、元々発光強度の弱いクロロフィルに代えて、市販の蛍光材料であるMDMO-PPVにβカロテンを添加してそのPL強度の時間変化を測定した。その結果、同じようにPL強度が一度上昇してから低下するという現象が確認できた。しかしそれだけではなく、発光波長が時間とともに短波長シフトする新規な現象も確認できた。この短波長シフトは他の蛍光色素MEH-PPVなどでも確認された。βカロテンとの相互作用と思われる。その詳細については今後検討していきたい。
またこれまでの一連の成果をまとめたものを以下の学会にて発表し、Best paper awardを受賞した。
N. Ohtani: "Fabrication of organic light-emitting diodes and dye-sensitized solar cells using pigments extracted from plants", in Proceedings of the 2015 International Electron Devices and Materials Symposium (IEDMS 2015), P202, Tainan, Taiwan (Nov. 2015).
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Research Products
(4 results)
