2014 Fiscal Year Research-status Report
バイオセンサネットワークにおける生体内電磁波伝搬モデルおよび信号伝送技術の研究
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25420374
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
生越 重章 香川大学, 工学部, 教授 (00304577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 光治 香川大学, 工学部, 講師 (50403770)
森 慎太郎 福岡大学, 工学部, 助教 (90734913)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生体通信 / バイオセンサネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は、バイオセンサネットワークの構成要素である生体内センサノードに焦点をあて、生体内における電磁波の伝搬モデルおよび信号伝送について原理検証し、生体内センサノード間の無線通信技術確立のための知見を得ることを目的とする。 平成25年度は、センサノード間電磁波伝モデルと通信信号伝送技術の基本検討が主たる実施項目であり、要求条件の整理として、筋肉・臓器など生体各部位の誘電率・導電率など電磁波伝搬に関わる物理乗数や生体インピーダンスの調査および重要度などについて整理した。さらに、生体の形状と組織分布に基づき、各生体組織をまたぐ通信路の計算機シミュレーションを行い、三次元のおける伝搬モデル化のための基礎方針を検討した。これら検討結果を国際会議(NCSP2014)において口頭発表した。 平成26年度は、前年度の検討結果に基づいて、センサネットワークシステムの構築に向けた検討を行うこととし、生体に高周波信号を直接注入したときの伝送特性について検討することを当初計画とした。一定の変調方式のもとに、信号伝送速度に対応した誤り率特性を実験的に検討する予定であった。また、BANなどで検討されているプロトコルのもとでコンピュータシミュレーションを実施する予定であったが、後述するように協力を期待していた大学院生の退学にともない進捗の遅延が生じた。このような状況下で、前年までの検討内容をさらに精査した論文を国際会議(NCSP2015)で口頭発表した。さらに、効率的に高周波信号の生体への注入を行うための、自動整合動作を行う制御回路をPIC(Peripheral Interface Controller)で構成し、その原理と特性についてとりまとめ国際会議へ論文投稿した。この論文については、平成27年6月に口頭発表予定である。残された検討項目については引き続き検討を進め、遅延の早期回復を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初、実験実施補助として期待していた大学院生が、諸事情により年度中途で退学したことに伴い、検討が滞っている。急遽、学部生の手を借りる状況となり、その指導に時間を要することとなった。現在、徐々に前に進みつつあるものの、その進捗度は必ずしも順調とは言えず、紆余曲折状態にある。
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Strategy for Future Research Activity |
達成度の項で述べたように進捗が滞っている状況にあるが、この後学部生を叱咤激励し、何とか動ける状況まで引っ張っていく予定である。連休明けには就職活動も小康状態となることを期待して、検討の加速化をはかりたい。あわせて、共同研究者との連携を強化して所定の成果が得られるように努力する所存である。
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Causes of Carryover |
実験の遅延により研究費執行額が予定額を下回った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度の当初執行予定額は21万円程度と併せた結果85万円となった。実験の遅延解消にともなう研究費執行、および、国際会議参加登録費および旅費および論文投稿費等により全額執行できる見込みである。
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Remarks |
百十四経済研究所発行「調査月報」の経済情報コラムに香川大学シーズとして「ピコ/ナノセルネットワークの基本技術の応用」と題して紹介される予定である。(現在、校正中)
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Research Products
(3 results)