2015 Fiscal Year Annual Research Report
これまでの検知性能を圧倒的に上回る不発弾除去のためのレーダ技術
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25420425
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Research Institution | Niihama National College of Technology |
Principal Investigator |
城戸 隆 新居浜工業高等専門学校, 電子制御工学科, 准教授 (70390995)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 地中レーダ / ボウタイアンテナ / 地雷 / パルス波 / 周波数掃引 / 連続波 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.高性能周波数掃引型CW地中レーダ用ボウタイアンテナの広帯域化の実現 1台の高性能周波数掃引型CW地中レーダで、汎用型商用RAMAC250、RAMAC500、RAMAC800の3台のパルス地中レーダの帯域特性を実現するのに必要とされる広帯域地中レーダ(GPR)用アンテナの周波数帯域を算出した。そこから広帯域周波数掃引型CW GPR用のアンテナとして3dBダウン上下限周波数、上限と下限周波数の比はそれぞれ、1.200GHz 、0.125GHz 、9.6が所望されたが、広帯域アンテナとされているビバルディアンテナ、三角形ボウタイアンテナのいずれともが上限と下限周波数の比は4.5~5.5程度であり不十分であることが判明した。それゆえ今年度引き続きもボウタイアンテナの形状の改良及び最適化を電磁界シミュレータにより行い、今年度最終的に3dBダウン周波数の上限と下限周波数の比を従来の正三角形型ボウタイアンテナに対して以下のように拡大させることが出来た。 ◎従来型ボウタイアンテナ(正三角形形状、全長L=332mm): fL=0.195GHz, fH=1.087GHz, BW=0.885GHz, fH/fL=5.382(-3dB特性) ◎改良型ボウタイアンテナ①(曲線形状、全長L=332mm): fL= 0.161 GHz, fH= 1.128 GHz, BW= 0.967 GHz, fH/fL= 7.02(-3dB特性) ◎改良型ボウタイアンテナ②(五角形状、全長L=332mm): fL= 0.169GHz, fH= 1.153GHz, BW=0.984GHz, fH/fL= 6.809(-3dB特性) 最終的には、従来の正三角形型ボウタイアンテナから曲線形ボウタイアンテナ及び五角形ボウタイアンテナに形状に変えることで、周波数の上限と下限周波数の比を正三角形型ボウタイアンテナに比べそれぞれ30%と25%向上させることが出来た。今回実現できた上限と下限周波数の比7.0(-3dB)、9.6(-6dB)であれば周波数帯域の不足分は周波数窓の補正等の後処理で十分対応可能な範囲である。よって3台の商用パルス地中レーダを1台の広帯周波数掃引型CW GPRでカバー可能と判断できた。
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Research Products
(3 results)