2014 Fiscal Year Research-status Report
静電容量を利用した表面含浸材による撥水層の非破壊性能評価手法の開発
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25420470
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Research Institution | Gifu National College of Technology |
Principal Investigator |
岩瀬 裕之 岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (20160111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
所 哲郎 岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (10155525)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 表面含浸材 / シラン / 撥水層厚さ / 非破壊 / 静電容量 / 接触角 |
Outline of Annual Research Achievements |
シラン系表面含浸材によりコンクリートに撥水層が形成される。形成された撥水層により水や水に溶けた塩化物イオンなどの劣化因子の侵入を抑制することができる.凍害などに対する耐久性のためには一定以上の厚さの撥水層を確保することが必要である.しかし,形成された撥水層厚さを直接測定することはできない。筆者らは静電容量の変化を利用して非破壊で撥水層厚さを推定する方法を提案している。昨年度までの研究により撥水層厚さが4~10mmの範囲で1mmの分解能で推定することができている。本研究では4mm以下でも計測できるように測定方法を改良し,さらに現場施工を想定した含水率のコンクリートを用いて推定を行った。その結果,4mm以下の撥水層厚さを推定することができた。 また,撥水層厚さの確認は水を含んだときの撥水層と非撥水層の色の違いを目視により境界を求めていたが,判定精度をさらに向上させるためにコンクリート表面に水滴を形成しその形状を立体計測をすることで,水滴の接触角から撥水層厚さの境界を求める可能性があることを確認した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
電極形状を改良することおよび測定方法を改良することで,撥水層厚さが0~20mmの間で推定できるようになった.しかし,工事現場等で簡単に推定できるまでには至っていない.さらに電極および測定方法を改良を行っているが,電極を改良することで感度が上がり,その分測定ノイズも大きくなってしまった.アース端子を設けるなどの改良を行い測定ノイズを減少するよう,電極をさらに改良する必要がある. 形成された撥水層のみを対象とした耐凍害性,透水性,吸水性の試験は終了し,データを分析中である.さらに塩分の浸透抑制性能,透気性について検討する必要がある
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Strategy for Future Research Activity |
さらに電極および測定方法の改良を行い,誰でもが簡単に撥水層厚さを推定できるようにし,実用化の検討をする. 形成された撥水層について撥水層のみで性能を評価(耐凍害性,透水性,吸水性)を行ったが,さらに塩分の浸透抑制性能,透気性について検討する.
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Causes of Carryover |
電極を改良するための基板が円高のため値上げになり,予算が足りず購入できなかった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の予算と合わせて購入する
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Research Products
(3 results)