2014 Fiscal Year Research-status Report
原子力施設周辺からの避難シミュレーションモデルの構築とボトツネック解消方策の検討
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25420537
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
佐野 可寸志 長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00215881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西内 裕晶 長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40548096)
吉井 稔雄 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (90262120)
ウイセットジンダ ウイスニー 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40534376)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 原子力発電所 / 広域避難 / 交通ミクロシミュレーション / ボトルネック |
Outline of Annual Research Achievements |
平日の昼間に避難指示が出た場合,勤務地から帰宅したり,学校へ子供を引き取ったりというトリップが多数発生し,これらを無視することはできない.そこで本研究では,もっとも交通負荷が高いと考えられる午前10時に災害が発生したと想定し,その際に想定される行動を,家族構成や保有車両第数等の個人属性,避難先,避難前の行動や準備時間,避難時の利用交通機関等も含め,アンケート調査により明らかにした.PAZに指定されている柏崎市に2300部とUPZに指定されている小千谷市に930部アンケートを配布し,それぞれ341部と154部を回収した. 次にこれらのデータを,家族構成等の属性で類型化・モデル化を行い,時間帯OD交通量の推定した. また,柏崎刈羽原子力発電所から30km圏内の高速道路,国道,県道,主要市町村道を,ミクロ交通シミュレーター「Paramics」上に入力し,交通容量等の設定等も修了した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケートの分析やし交通シミュレーションへ入力するODも決定済みである.
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度で得られた時間帯別ODを用いて,災害が発生した際の交通状況をシミュレーションで明らかにする.その際に発生するボトルネック交差点を特定し,その交差点のボトルネック交差点の交通容量の拡大策を検討する. 緊急避難時には,出発地と目的地の交通パターン(OD交通量)が通常時と大きく異なり,それに対応した交通制御方法が必要である.ミクロシミュレーションの適用により抽出されたボトルネック交差点における交通容量の増加を図るため,交通量に応じた信号制御パラメーターの再調整,対向車線の活用,1車線あたりの幅員の減少による車線数の増加等により,ボトルネック交差点の交通容量の拡大を図る.
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Causes of Carryover |
精度の向上には,さらなるアンケートのサンプル数が必要となり,調査に必要な人件費を次年度に繰り越した.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
アンケートの配布,データ入力の人件費として使用する.
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