2015 Fiscal Year Annual Research Report
原子力施設周辺からの避難シミュレーションモデルの構築とボトツネック解消方策の検討
Project/Area Number |
25420537
|
Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
佐野 可寸志 長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00215881)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西内 裕晶 長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40548096)
吉井 稔雄 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (90262120)
ウィセットジンダ ウィスニー 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40534376)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 交通シミュレーション / 避難行動 / 原子力発電所 |
Outline of Annual Research Achievements |
原発の事故等による大規模な住民の避難を,ミクロ交通シミュレーションを用いて取り扱った既存の研究では,自家用車で避難する割合を10%程度と見積もっており,住民の避難行動を十分かつ正確に表現しているとは言えない.本研究では,住民に対して避難時を想定したアンケート調査を実施し,それをもとに時間帯別OD交通量を求め,ミクロ交通シミュレーション(パラミックス)を使用し,避難行動のシミュレーションを実施した.する.シミュレーション結果をもとに,ボトルネック交差点の抽出や,その交通容量拡大策を提案した。段階的避難を行うためにPAZ地区避難とUPZ自主避難のODが90%避難完了した時点でUPZ地区からの避難を開始させた。更にこのシミュレーション結果から車両が集中している箇所を特定し、そこからボトルネックの抽出を行う。そしてそのボトルネックへの施策としてボトルネックの車線増加とスマートICの追加を行った。ボトルネックの車線を追加した場合90%避難時間はおよそ20分短縮されて、全地区避難完了までには30分の短縮に成功した。
|