2016 Fiscal Year Annual Research Report
Reliability benefit assessment of improving the connectivity of transportation network in the both ordinary and disaster cases
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25420538
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中山 晶一朗 金沢大学, 環境デザイン学系, 教授 (90334755)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 信頼性 |
Outline of Annual Research Achievements |
道路ネットワークの連結性を実際に定量的に検討するためには,地震など災害時において,どのような拠点間を連結する必要があるのかを決める必要がある.各都道府県が策定する地域防災計画などからどのような施設が防災拠点として指定されているのかや過去に起こった地震時にどのような施設が防災上重要な役割を果たしたのかを検証した. 連結すべき拠点の数が多い場合,連結確率等の計算に多大な計算時間が必要となる.また,連結確率は2つの拠点間の連結する確率であり,算出される連結確率自体も非常に多くなる.このように計算結果が非常に多い場合,それらをどのように集約して連結性を評価するのかという問題も出てくる.道路ネットワーク内の詳細な分析では連結確率を多数計算して,詳細に分析することは重要であるが,一方,道路ネットワーク全体の連結性能を把握することも必要である.ネットワーク全体の連結性能を評価する方法を考案し,石川県や北陸の道路ネットワークで検証を行い,その妥当性や課題等の整理を行った. 当該研究課題の「信頼性の観点からみた日常・災害時に対する交通ネットワークの連結性向上の便益評価」の成果などを発表する道路の信頼性アドバンスセミナーを2016年7月16日(土)13:30~16:30において,金沢市近江町交流プラザで開催し,道路の信頼性について他大学の研究者やコンサルタントなど実務技術者を含めて広範囲に議論を行うことができた.
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