2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study on a human thermal model for predicting mean skin temperature considering a property of clothing material and development of a sensor for predicting heat disorders
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25420620
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
桑原 浩平 釧路工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (40374582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱田 靖弘 北海道大学, 工学研究院, 教授 (40280846)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 3Dプリンター / 人体 / 頭部 / 日射吸収率 / 熱抵抗 / 総合熱伝達率 / グローブ温度計 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は,PLA樹脂の基本特性を知るために,PLA板を製作し日射吸収率と熱抵抗の実測を行うと共に,PLA樹脂頭部と人体形状の温度計を製作し,日射の当たる実験住宅内の窓際にて実測を行った。昨年度のPLAグローブと銅グローブの比較実測の結果、PLAグローブ温は銅グローブ温よりもやや低い温度を示していた。この原因としてPLA樹脂の日射吸収率が影響していると考えられたが,今年度の実測の結果,PLAグローブと銅グローブの日射吸収率に差は見られなかった。また殻の厚さが1, 1.5, 2mmの異なるPLAグローブを製作していたが,厚さにより樹脂の積層方法に違いがあるため,厚さにより熱伝導率が異なるか実測したものの明確な差は見られなかった。 次にPLA頭とPLA人体の温度を実測した結果,南窓に対して横を向いているPLA頭の温度が最も高く,正面との差は2~3℃あった。一方,PLA人体では,横向きより正面の温度が高い。これはPLA頭の場合,横を向いているほうが日射に対する投射面積率が大きいためであり,PLA人体の場合は横向きよりも正面の投射面積率が大きいことが理由であると考えられる。このように実際の人体形状に近い温度計を3Dプリンターで製作することにより,温度計の日射に対する向きが温度に影響を及ぼすことが確認された。今回は日射の当たる室内での実測のみ行ったが,今後は風速のある屋外で実測を行い,熱伝達率が温度に及ぼす影響を評価する必要がある。
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Research Products
(3 results)