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2015 Fiscal Year Annual Research Report

洋館付加住宅の建築計画史的研究

Research Project

Project/Area Number 25420637
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

鈴木 義弘  大分大学, 工学部, 教授 (30244156)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords洋館付加住宅 / 近代住宅史 / 応接室 / 座敷 / 接客 / 文化住宅
Outline of Annual Research Achievements

平成27年度においては、新たに新潟市内の残存する洋館付加住宅21件に加えて、大阪府北摂地域(豊中市、箕面市)44件、和歌山市19件、佐賀市16件の目視調査実施したほか、訪問調査の承諾が得られた東京都区内、名古屋市、大阪市での住まい方インタビューを行い、データを補充した。
また昨年度、一棟に複数の洋館付加住宅の並び建つ長屋型の形式が、大阪市及びその近郊と名古屋市に数多く残存していることを確認することができ、その形成過程について踏み込んだ考察を進めることを、本年度の大きな課題のひとつとして目的に掲げることとし、大阪府を対象としてその特徴を分析することとした。
これまで残存が確認できていたのは、南大阪地域(大阪市阿倍野区・住吉区・東住吉区・住之江区、堺市、高石市、泉大津市、岸和田市)が中心であった。これらの地域は、1919(大正8)年の市街地建物法および都市計画法の公布により、昭和初期には多数の土地区画整理事業が行われ、1925(大正14)年4月の第二次市域拡張により、現大阪市の南部地区が編入され、宅地開発に拍車がかかったなかで、新しい居住者層としてのサラリーマン向けで、なおかつ伝統的な町家形式を継承しながらも、近代化を志向した洋風化が取り入れられたものと考えられる。また、戦災を免れることができたことも、要因のひとつであるといえる。
一方で今年度は、阪急宝塚線・箕面線(旧箕面有馬電気鉄道)沿線の北摂地域に数多く残されていることを新たに確認することができた。いうまでもなく、わが国では先駆的な郊外住宅地である。すなわち、前者の南大阪地域が都市住宅由来であるのに対して、後者は郊外住宅由来ということができ、これが形態意匠の大きな特徴として反映されているのである。同じ大阪府下において、この2つの流れが併存していることを明らかにすることができたことは、大きな成果であると考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 洋館付加住宅の建て方別の考察 ~洋館付加住宅の建築史的研究 第9報2016

    • Author(s)
      犬房佳須美、鈴木義弘、山﨑基弘、湯浅裕樹
    • Organizer
      日本建築学会九州支部研究報告会
    • Place of Presentation
      琉球大学(沖縄県西原町)
    • Year and Date
      2016-03-06

URL: 

Published: 2017-01-06  

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