2015 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナム・ハノイ36通り地区の景観および居住空間の保存すべき特質
Project/Area Number |
25420652
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
内海 佐和子 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10398711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福川 裕一 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (60130829)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 町並み保存 / 過密居住 / 居住空間 / ワークショップ / 継承されているデザイン / 国際情報交換 / ベトナム / ハノイ旧市街 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、町並みの保存活用を目指すベトナムの歴史都市ハノイ旧市街(通称:36通り地区)の景観および居住空間の保存すべき特質を明らかにし、当該地区の保存活用、景観整備の実践に寄与することを目的としている。 具体的には、ハノイ市人民委員会、市の一部署である36通り保存地区管理事務所、およびハノイ建設大学の協力を得、町並みを構成している町家の外観に関しては、1)景観の変容実態を把握する調査、町家の居住空間に関しては、2)空間構成の改造実態および必要とされる空間を把握する調査、3)住まい方調査を実施してきた。 本年度は初年度に引き続き、伝統的デザインおよび現在も継承されているデザインの把握を目的とし、平成27年9月、ハノイ市が指定している第1級保存地区内にあるHang Buom通り、Hang Giay通り、Ma May通り、Luong Ngoc Quyen通り、Ta Hien通りの5本の通りにおいて、町家1軒ごとのファサード写真撮影および、商店における取扱商品の見取り調査を実施した。この調査を繰り返すことにより、景観変容の他、通りの店舗化および観光地化の変容実態を明らかにすることができた。 また、本年度は最終年度にあたるため、平成28年2月には、ベトナム側カウンターパートに対しこれまでの調査報告およびデータの共有を行うと同時に、これまでの本研究の調査結果および成果をまとめた書籍のベトナム国内での出版に向けた準備に着手した。
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