2014 Fiscal Year Research-status Report
正負スイッチングパルス電場配向によるファインピッチコネクタ材料の創製
Project/Area Number |
25420773
|
Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
趙 洪栢 長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70637272)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | フィラー内部構造解析 / 三次元構造解析 / 電子基盤ファインピッチコネクタ / 電界集中効果 / 電子ビームリソグラフィ |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度においてセッテイングされたファインピッチコネクタ材料合成装置を用い、実際に材料合成に取り組んだ。材料としては、申請者らが自ら合成に成功した銀ナノシート(表面積数十 平方μmで厚み10 nm程度の銀ナノシート構造体)やカーボンナノチュウーブ、グラファイトなどを導電性フィラーとし、これをシリコーンと複合化した系に先ず取り組んだ。得られた材料の内部構造は大学に既説の装置を用いて行った。複合体資料の具体的な分析はX線CTスキャンによる三次元構造解析、ミクロトームによる薄片化資料作製よるデジタルマイクロスコープならびにSEM, FE-TEMによる微細構造観察を行った。特に、人工的に付与された電極表面上の突起部に電界集中の効果によって狙ったとおりのフィラー構造が形成されていることを確認できた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実際に材料合成に取り組んで、申請者らが自ら合成に成功した銀ナノシートやカーボンナノチュウーブ、グラファイトなどを導電性フィラーとし、これをシリコーンと複合化した系に先ず取り組んだ。得られた材料の内部構造は大学に既説の装置を用いて行った。複合体資料の具体的な分析はX線CTスキャンによる三次元構造解析、ミクロトームによる薄片化資料作製よるデジタルマイクロスコープならびにSEM, FE-TEMによる微細構造観察を行った。特に、人工的に付与された電極表面上の突起部に電界集中の効果によって狙ったとおりのフィラー構造が形成されていることを確認できた。
|
Strategy for Future Research Activity |
本材料においては、ゴム材料に様々なフィラーを添加しているため、この添加によってゴム自体の特性が損なわれないか、検証を行う。また、第四世代のファインピッチコネクタ材料のモデル材料を合成し、その電気特性を初めとした諸特性を解析し、所望の材料が合成できているかどうかを確認する。最後にこれら成果をとりまとめ、ナノ秒パルス電場などの電場配向手法が、次世代型のファインピッチコネクタ材料形成に対して有効であることを実証する。
|