2015 Fiscal Year Annual Research Report
フォトレジスト廃水からの水酸化テトラメチルアンモニウムの高選択的分離回収プロセス
Project/Area Number |
25420811
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
西浜 章平 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (00347668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉塚 和治 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (70191567)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | イオン交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度において流動層型カラム吸着システムの基礎研究を行った粒状活性炭の系を用い、平成27年度においては、流動層型カラム吸着システムの速度論的研究を行った。加えてバッチ吸着系においても速度論的研究を行い、流動層型カラム吸着システムとの比較検討を行った。また、以上で得られた最適な流動層型カラム吸着システムを用いてTMAHの吸着分離について検討を行った。 流動層型カラム吸着システムについては、新規な供給液を連続的に通液する開回路型と、流出液を循環的に通液する閉回路型の二種類について検討を行った。その結果、閉回路型の流動層型カラム吸着システムの方が、効率的な吸着が可能であることが示された。 バッチ吸着システムにおいて、活性炭によるTMAHの吸着速度について検討を行った。吸着は、擬二次速度モデルによりモデル化が可能となった。得られた吸着速度定数は、供給液pHにより異なることが示された。これは、実際の吸着には水素イオンも関係していることを意味する。閉回路型の流動層型カラム吸着システムにおける吸着速度についても検討を行った結果、バッチ吸着システムと同様に、擬二次速度モデルによりモデル化が可能であり、速度定数もほぼ同等の値であることが示された。従って、流動層型カラム吸着システムを用いることで、装置の大型化および簡素化が期待され、加えてバッチ吸着システムと同等の性能が発揮できることが示された。 最後に、上記で最適化した閉回路型の流動層型カラム吸着システムを用いて、TMAHの吸着について検討を行った。吸着は効率的に進行し、5時間程度の操作で、飽和に達することが示され、流動層型カラム吸着システムの利活用の可能性を示すことができた。
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