2015 Fiscal Year Annual Research Report
ハイスループットアッセイ系を活用した神経細胞の成熟度の双方向性変化の解析と制御
Project/Area Number |
25430077
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
小清水 久嗣 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助教 (10610842)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 海馬 / うつ病 / モデルマウス / 精神疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の計画の進捗状況は以下の通りである。
・これまでにグルココルチコイド受容体の過剰発現や、PDE阻害剤投与などにより、海馬において「過成熟」状態が誘導される可能性を見出している。インフォマティクスツール・NextBioやDAVIDを用い、各種遺伝子発現データについてメタ解析による検討を進めた。新たに「過成熟」が生じている可能性のある遺伝子改変マウス系統を突き止めたほか、「過成熟」を正常化できる可能性のある薬剤・天然化合物の候補を複数見出した。さらに「過成熟」海馬で発現が変化している遺伝子には、炎症関連のものが多く、炎症が生じている可能性を明らかにした。
・これまでの研究から、BDNF経路が神経細胞の成熟度変化におけるコア・パスウェイである可能性が高いと考えられる。BDNF欠損海馬(歯状回)カルチャーを得るため(BDNF全欠損マウスは胎性致死)、POMC-CREマウス、floxed-BDNFマウスを交配し、歯状回特異的BDNF欠損マウスの作製を進めた。繁殖効率が低く、現時点ではカルチャーに用いるのに十分な匹数は得られていない(今後も引き続き繁殖を行い、BDNF欠損海馬カルチャーを用い、BDNF経路が成熟度変化において果たす役割について検討を行う予定)。
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