2014 Fiscal Year Research-status Report
実験用途に応じたNASH肝癌メダカ・マウス・ブタモデルの作成と予防・治療法の開発
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25430093
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
相浦 浩一 慶應義塾大学, 医学部, 講師(非常勤) (00184010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 彰 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (30414890)
板野 理 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90265827)
北郷 実 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70296599)
松田 祐子 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (90534537)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | NASH / 動物モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、あらゆる研究ニーズに対応する非アルコール性脂肪肝炎(NASH)による障害肝からの発癌動物モデルを新規作製し、治療薬の選定、投与法、投与経路から集学的治療として付加する外科的治療までの一連の臨床に必要な検討を全て網羅する実験系を完成させ、それを用いて予防・治療法を確立することにある。無数にある候補化合物を大量飼育の可能な発癌メダカモデルにてスクリーニングし、投与法の検討には遺伝子改変、carcinogen投与、低コリン脂肪食投与など様々な組み合わせにより作成したマウスモデルを用い、ブタモデルではいままで不可能であったIVR治療実験(薬物量や投与時間の条件検討など)や、肝切除・ラジオ波焼灼術などの外科手技の検討が可能となる。これらモデルは一つ一つを取っても今後重要な実験モデルとなる。 本年度は①LDLR-KOブタにおける高脂肪食による検討②高脂肪食によるNASHメダカに対するDENの暴露による発癌の誘導③低コリン脂肪食+DEN投与による短期NASH発癌モデルの作製を行った。①では、前年度LDLR-KOブタにおいては脂肪肝にならなかった為、③のマウスと同様のモデルの作製を検討、DEN投与の条件検討を行っている。食餌に混入する投与とi.pによる投与を試みている。②ではメダカの造影CTの技術の確立を行った。また、WTのメダカとp53-KOメダカを用いてNASH発癌モデルの検討を行った。1000ppmのDENに4時間、1か月に1回または2か月に1回の暴露を行った。観察は5か月間行った。早期に肉芽腫の発生は見られたが、発癌は確認されなかった。③ではLimaらのラットによる発癌NASHモデル(Journal of Hepatology 2008)に倣い、マウスにて低コリン脂肪食+DEN投与による短期NASH発癌モデルを作製し、血液検査、肝臓組織のHE染色、免疫染色を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
メダカはおよびマウスは実験がほぼ終了している。ブタモデルについては当初予定していたモデルの検討は終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
メダカモデルについては現在のところまでの結果をまとめ終了とする。マウスモデルについては結果の解析を行い論文作成を行う。ブタモデルについては高脂肪食+DENのモデルを検討する。
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Causes of Carryover |
未使用額の発生は、効率的な物品調達を行った結果であり、翌年の基礎実験及び動物実験に充てる予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
効率的な物品調達を行った結果、26年度の研究費に未使用額が発生したが、翌年の基礎実験及び動物実験に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)