アネキシンＡ８を標的とした新規膵癌診断・治療法の開発

2014 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 25430141
• Research Institution: Showa University
• Principal Investigator: 畑 春実 昭和大学, 医学部, 助教 (00396441)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 立道 昌幸 東海大学, 医学部, 教授 (00318263) ; 小林 秀昭 日本大学, 薬学部, 准教授 (90344069) ; 町田 昌明 星薬科大学, 薬学部, 准教授 (80421212)
• Project Period (FY): 2013-04-01 – 2017-03-31
• Keywords: アネキシン

Outline of Annual Research Achievements

膵癌は、我々の前に立ちはだかる最難治癌の１つである。このため、膵癌患者の予後改善には、早期診断法と新規治療法の開発、非切除治療の進歩が必要不可欠である。我々は、Annexin A8(ANXA8)が、膵癌の発癌、進展の過程に寄与する重要な遺伝子であることを見出した。
本研究は平成25年度より3年間を予定しており、今年度は以下に取り組んだ。
１、平成21-22年度、平成23-24年度、平成25年度科研費交付期間内に得られたAnnexin A8に関する研究成果に引き継ぎ、Annexin A8の膵癌の新規診断マーカーや治療標的分子としての可能性を検討した。具体的には、膵癌細胞の細胞内外、細胞膜上でのAnnexin A8のタンパク構造や局在の変化を検討した。さらには、Annexin A8との新規相互作用タンパクを探索した。技術面としては、タンパク検出のための実験条件を検討した。
２、Annexin A8と抗癌剤との関連性を評価した。
３、臨床研究の候補施設に協力を依頼した。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

目的タンパクの検出感度を上げるための条件検討に時間を要した。

Strategy for Future Research Activity

今後の方針は以下の通りである。
１、膵癌細胞膜上におけるAnnexin A8タンパクの構造解析を進める。
２、Annexin A8との新規相互作用タンパクを同定する。
３、臨床研究の候補施設との話し合いを進める。

Causes of Carryover

タンパクの構造解析を行うため

Expenditure Plan for Carryover Budget

タンパク構造解析（測定と解析）は外注を中心に進める予定。その他、ウエスタン用試薬や抗体の購入に使用する予定。