2015 Fiscal Year Research-status Report
転写因子の制御機構解析による植物の環境刺激応答能の解明
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25440057
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Research Institution | 国立研究開発法人農業生物資源研究所 |
Principal Investigator |
柳川 由紀 国立研究開発法人農業生物資源研究所, 植物・微生物間相互作用研究ユニット, 特別研究員 (90432591)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 環境応答 / 植物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、植物が外部の環境刺激に対してどのように応答するのか、さらにその環境刺激応答が植物の生命維持、生育とどう関連があるのかを明らかにする研究である。 転写因子と環境応答能との結びつきについては予想外に解析が難しい面がでてきて、まだまとめられてはいない。とはいえ、現在進行形として研究を着実に進めている。 本年度は、特にナス科植物であるタバコを材料として、環境刺激応答能について研究を進めた。この研究では、Ub/プロテアソーム依存的なタンパク質分解と密接に関係のあるMAPキナーゼの一種に着目して、環境刺激に対する応答能との関わりについて研究を進めた。この研究についてはすでに論文投稿しており、現在レバイス状態で対応しているところである。 さらに、本年度から植物における環境刺激応答研究に役立つツール開発も少し始めた。まだ成果といえるものはないが、引き続き進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度はシロイヌナズナ以外の植物を使った研究へと進むことができ、またすでに論文投稿した。3/31時点ではアクセプトはされてはいないが、投稿するところまで進めたのでおおむね順調といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
植物の環境刺激応答機構を明らかにするためにより発展的な研究へと進める計画である。 これまでは植物のメカニズムに注目した研究が主であったが、環境刺激応答機構を明らかにするために新たに役立つツール開発も必要である。そこで、今後はこれまでどおり植物のメカニズム研究に加えて、ツール開発という点でも力を入れたいと考えている。
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Causes of Carryover |
効率的に執行した結果差額が出た。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
この残高は次年度の予算と合わせて有効に使用する。
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