2016 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of environmental response with analyzing the regulatory system of transcription factors
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25440057
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
柳川 由紀 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門 植物・微生物機能利用研究領域, 特別研究員 (90432591)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 植物 / 環境刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、まず昨年度末に投稿した論文のレバイス実験を行い、アクセプトされた。この論文はUb/プロテアソーム依存的なタンパク質分解と密接な関係のあるMAPキナーゼの一種であるMAPキナーゼ4Lについての研究である。私たちはこのMAPキナーゼ4Lが環境刺激の一つであるオゾン耐性と関わりがあることを明らかにした。 次に、昨年度から始めた植物における環境刺激応答研究に役立つツール開発に力を注ぎ、植物ゲノムに変異を入れて機能変異体を作出する系の開発を行った。具体的には、植物細胞へ直接タンパク質を導入する系の開発に成功し、論文もアクセプトされた。 さらに、窒素欠乏状態における根の伸長を制御しているE3リガーゼに関する研究についての共著論文がアクセプトされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
植物栽培施設の排水設備故障により、本研究遂行に必須となる植物の栽培を一時的に縮小せざるを得ない状況になってしまった。さらに、別の栽培施設内に細菌等が大量発生したため、栽培室内の植物を処分して、洗浄・殺菌を行う必要が出てしまい、実験に必要な植物を実験途中で処分した。これらの理由で、本来予定していた実験を予定通り進めることができなくなったため、進歩状況を「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は植物栽培に後れを生じたためにできなかった実験を進める予定である。 さらに、開発したツールを現実的に利用可能なレベルにすることを目指して研究を行うことも計画している。
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Causes of Carryover |
植物栽培施設の排水設備故障、および別の栽培施設内での細菌等大量発生、というトラブルが生じた。このため、栽培する植物の縮小、並びに実験遂行に必須の植物の栽培途中での処分をせざるを得なくなった。このため、本来予定していた実験を予定通り進めることができなくなり、使用予定であった研究費の使用ができず、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額は、実験施設のトラブルによって遅延した実験を行うことによって計画的に使用する。
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Research Products
(8 results)