2014 Fiscal Year Annual Research Report
MIR165Aの細胞非自律的作用を葉の裏側組織に限定する新奇因子の探索
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25440145
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
立松 圭 基礎生物学研究所, 研究力強化戦略室, 特任助教 (00373324)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 機能性小分子RNA / MIR165A / pri-miR165a / シロイヌナズナ / 葉原基 / 細胞非自律的作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
シロイヌナズナ葉原基の発生過程で細胞非自律的に作用するMIR165Aの機能領域決定機構はその一次転写産物であるpri-miR165aに依存する。そこで本課題では、pri-miR165aに依存したその細胞非自律的な作用に関わる新奇因子の同定を生化学的、及び、分子遺伝学的手法を用いて行う。 遺伝学的アプローチによる新奇因子の同定のために、MIR165Aの機能領域を可視化するシロイヌナズナGFPレポーターライン、35S:miGFP-M mu-MIR165Aに変異原としてEMSを処理し、(1)親株とは異なるGFPレポーターの発現様式、あるいは、(2)葉の形態異常を示す植物体のスクリーニングを行った。35S:miGFP-M mu-MIR165AではそのGFP蛍光は葉の裏側で観察される。これまでに、親株よりもGFPの発現領域が広がったものが5個体、GFPの発現が抑制されているものが2個体得られた。また、子葉の枚数や形状が親株と異なるもの、本葉が親株よりも細くなったもの、葉序の異常を示すものも多数得られた。このような形態異常はmiRNAの生合成・作用機構に関連する変異体や機能欠損株でも観察されるため、これら個体ではMIR165Aの細胞非自律的な作用に関わる因子が欠損していることが期待される。現在、一次スクリーニングとM3世代の種子を使った二次スクリーニングを並行して進め、変異体同定を進めている。 他方で生化学的なアプローチからの新奇因子の同定では、タンパク質精製カラム作成に用いるための完全長pri-miR165aのin vivo合成を進めている。現在までのところ完全長のRNAは得られておらず、実験方法や計画の見直しを検討している。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Mutations in plastidial 5-aminolevulinic acid biosynthesis genes suppress pleiotropic defect in shoot development of mitochondrial GABA shunt mutant in Arabidopsis2015
Author(s)
Toyokura, K., Yamaguchi, K., Shigenobu, S., Fukaki, H., Tatematsu, K., and Okada, K.
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Journal Title
Plant and Cell Physiology
Volume: 56
Pages: 1229-1238
DOI
Peer Reviewed
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