2017 Fiscal Year Annual Research Report
Community prediction in control projects of alien species based on assembly rules
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25440234
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| Research Institution | Yokohama National University |
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Principal Investigator |
小池 文人 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (20202054)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 外来生物 / 群集予測 / 立地環境 / 生態特性 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
これまでに，小笠原諸島母島で多様な立地の極相群集における種ごとの優占度調査と，極相群集において重要な種特性である最大高と耐陰性の測定，を行ってきた．
2016年度には地形立地から植物の生態特性の変化を予測し，この生態特性を利用して母島の一部の地域を対象に，予備的な群集の予測（群集全体の高さや，種ごとの植物高，種ごとの優占度の予測）を行い，2017年3月の日本生態学会で発表したが，内陸では妥当な結果が得られたものの，海岸線や，やせ尾根の岩地では低木林が多い実際の状況とは異なる結果となった．原因としては群集データや種特性データが内陸の平坦地に偏在し，海岸ややせ尾根のデータが欠落していたためと考えられたため，2017年度はこのような特殊な立地のデータ取得を行なった．なお従来はギンネムが極相植生に侵入することはないと考えられていたが，小笠原諸島の岩石海岸ややせ尾根のような特殊な立地ではギンネムが極相植生を形成し単独優占種となる．これらのデータをもとにした解析結果は投稿論文を作成中である．
外来生物の地理的な分布拡大にはある程度の規則性があり，類似した分布拡大パターンを持つ種が存在する．小笠原諸島においても沖縄経由の種が多く，小笠原諸島の内部ではグリーンアノールのように父島から母島に侵入し，またその後に属島に分布拡大するパターンがある．他方でデリスやガジュマル（近年は種子繁殖）のように戦前の居住地を中心に分布を広げつつある種も存在する．外来生物の除去後の再侵入や，他の類似外来生物の侵入などの予測に必要であるため，地理的分布拡大のパターンを比較し，将来の分布拡大を予測するアプローチについての論文を作成して公表した．
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