2014 Fiscal Year Research-status Report
ヒト肝細胞増殖因子と動脈硬化および環境因子との関連解明
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25440255
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中里 未央 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (00380973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 悠路 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (40569068)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 動脈硬化 / ヒト肝細胞増殖因子 / 頚動脈内中膜複合体厚 / 心臓足首血管指数 / 離島 / 生活習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度に引き続き、平成26年度も五島市で行った住民健診受診者のうち、文章による同意が得られた参加者1,598人(平成25年は325人)を対象に健診データ及び血液サンプル収集を行った。血液検体は、血球成分と血清、血漿に分離し、その後の分析に備え-30℃に保存。マルチサスペンションアレーを用いて、平成27年4月27日現在において、1137検体についてhHGFの測定が完了した。また、当該研究参加者全員に対して食習慣や趣向歴・運動習慣・病歴・睡眠状態・疾患既往歴など、熟練した健診スタッフによる対面での問診聴取を行い、さらに年齢・性別・身長・体重・血算・一般血液生化学検査・尿検査・頸動脈超音波検査のデータを採取した。上記研究対象者のうち一部の研究参加者にはさらに、末梢血造血幹細胞(CD34陽性細胞)数測定・心臓足首血管指数(CAVI)及び中心血圧測定装置を用いて中心動脈圧の推定値を算出した。このように得たデータをデータベースに入力した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り健診は実施されており、毎年200サンプルの調査計画を立てていたが、既に初年度(平成25年度)及び平成26年度で1441人分のサンプルを得る事が出来、平成27年4月27日現在において、1137検体についてhHGFの測定が完了した。平成25年度ではマルチサスペンションによる学内での測定体制構築に時間を要したが、平成25年度末にはこの測定体制が確立し、平成26年度においては測定開始時点から順調に測定が進んだ事によると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
五島市が実施する特定健診と連携した研究体制は平成27年度以降も引続き維持する。平成27年度も新たに800人程度のデータ・サンプル数を得る事が出来ると思われる。平成26年度に採取した残り304サンプルに関しては、現時点(平成27年4月27日)において、まだhHGF測定は行っていない。これに関しては、平成27年度住民健診において血液サンプルを採取し、それらを測定するときに一緒に測定を行うことを予定している。また、これらのデータが揃った時点においてデータをデータベースに入力してからhHGFと他の心臓血管病リスク因子との間の関連に関して解析を行うことを予定している。
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Causes of Carryover |
当初計画していたよりも研究協力者の人件費を抑えることができたため、未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度における研究協力者の雇用経費に充当する予定である。
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