2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25450016
|
Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
田口 和憲 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター・畑作基盤研究領域, 主任研究員 (80414754)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 洋佳 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 他殖性 / 連鎖不平衡 / テンサイ / ゲノミックセレクション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、4つの高ヘテロ集団(糖分循環選抜1群、糖分循環選抜2群、無選抜増殖1群、無選抜増殖2群)からなる合計300個体の遺伝子型調査を進めた。なお、糖分循環選抜1群、糖分循環選抜2群は、平成25年度に個体別にSachs le docte法に基づいて個体別に糖分分析を行ったものである。これら4集団の遺伝子型データは、Taqman法によるSNPマーカー53種類、およびテンサイのエリート育種集団において視認性と識別性が優れたCAPSマーカー35種類の合計88種類を用いて取得した。ゲノミックセレクションの解析ソフトについては、岩田らが開発を進めてきたgsWizardのプロトタイプ版をコンピューター上でデモデータを用いて各線形回帰モデルに基いた計算を行い、正常に動作したことを確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
解析に必要な表現型データと遺伝子型データを計画通りに取得できた。遺伝解析ソフトウェアも予定通りに作成され、正常な動作を確認した。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、当初計画通りに2種類の高ヘテロ集団について糖分選抜および無選抜の集団間の遺伝子型を比較し、糖分選抜の有無とマーカー遺伝子型のアソシエーションについて調査する。加えて、平成25年に個体別に糖分分析して評価したデータに基いて、ゲノミックセレクションによる高速育種の可能性を検討する。得られた知見、解析結果については、学会発表ならびに論文公表を積極的に進める予定である。
|
Causes of Carryover |
平成26年10月から長期在外研究のため米国(ウィスコンシン大学)の客員研究員として海外へ滞在することになったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
帰国後には、すみやかに成果の取りまとめを行い、共同研究者とともに発表ならびに論文執筆を進める。
|