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2014 Fiscal Year Research-status Report

飛翔昆虫捕食性メスグロハナレメイエバエの生物的防除資材としての有効性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 25450072
Research InstitutionKochi University

Principal Investigator

荒川 良  高知大学, 教育研究部総合科学系, 教授 (10159494)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsメスグロハナレメイエバエ / 土着天敵 / 生物的防除 / 施設園芸 / 広食性捕食者 / 捕食行動
Outline of Annual Research Achievements

土着天敵メスグロハナレメイエバエについて、室内飼育方法の改善を行い、採卵から成虫羽化まで.直径9cm、高さ5cmで蓋の中央に直径4cmのメッシュで覆われた開口部のある同一のプラスチック容器で行えるようになり、より簡易に個体を得ることができるようになった。
メスグロハナレメイエバエ雌雄成虫にタバココナジラミ成虫を異なる密度で20℃の温度条件で24時間与えてその捕食量を求め、Royamaの円盤方程式に基づき最大捕食量を求めたところ、雄で3.76頭、雌で3.74頭となった。ただし、与えたタバココナジラミ成虫は実験容器内に入れたキャベツの葉上にとどまって、ほとんど飛翔しなかったことから、供試したメスグロハナレメイエバエの発見されずに、捕食を免れた可能性が高く、最大捕食量の推定には実験方法の改善の必要性があると思われた。
さらに、メスグロハナレメイエバエが飛翔性の昆虫しか捕食しないかどうかを確認するために、キイロショウジョウバエの野性型と飛べない短翅型を10頭ずつ与えて捕食量を比較したところ、24時間後の捕食量は雌成虫が野性型2.1±0.3頭、短翅型0.4±0.2頭、雄成虫が野性型1.6±0.4頭、短翅型0.2±0.2頭と、雌雄とも有意に飛翔する野性型の方を多く捕食したが、飛翔しない短翅型も少ないながら捕食することが分かった。ビデオでその行動を観察すると、偶発的にメスグロハナレメイエバエの個体に近づいた非飛翔のショウジョウバエを補食することが確認できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

メスグロハナレメイエバエの飼育方法を改善したために、作業にかかる時間が軽減された。成虫のタバココナジラミ成虫に対する捕食量を明らかにする実験を行い、実験方法の改善が考えられたものの、データを得ることができた。また、成虫が飛翔しない餌昆虫も捕食可能であることも明らかにすることができた。

Strategy for Future Research Activity

ビニールハウスでのメスグロハナレメイエバエの放飼試験を行うが、その評価をどのように行うか、検討をする。平成26年度に実験で、メスグロハナレメイエバエ成虫による飛翔しない昆虫に対する捕食が明らかになったので、ハウス内で放飼される他の天敵昆虫への捕食の有無を予備的に明らかにする予定である。

Causes of Carryover

平成26年度研究を遂行するのに必要な消耗品を全て購入したが、昆虫飼育方法の改善により飼育用機材や餌類の購入価格が当初予定より安価で済んだため、少額の残額(711円)が生じた。しかし、この額では、追加で飼育器財や餌類を購入することができないので、次年度の飼育用機材や餌類の購入に補填することとした。

Expenditure Plan for Carryover Budget

飼育用機材や餌類の購入に充てる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 在来天敵の利用が広がる高知県の施設園芸2015

    • Author(s)
      荒川良
    • Journal Title

      JATAFFジャーナル

      Volume: 3 Pages: 25-29

URL: 

Published: 2016-05-27  

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