2015 Fiscal Year Annual Research Report
抗老化効果をもつカロリー制限模倣物質の探索 -希少糖とそのデオキシ誘導体から
Project/Area Number |
25450156
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
佐藤 正資 香川大学, 農学部, 教授 (20263890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉原 明秀 香川大学, 学内共同利用施設等, 助教 (40548765)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 希少糖 / 線虫 / 抗老化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,多数の希少糖デオキシ誘導体を網羅的に酵素合成し、そこから線虫寿命延長活性を指標としてカロリー制限模倣物質(CRM)の候補を探索することを目的とした。 (1)デオキシ希少糖の酵素的合成:研究計画に従って,複数のデオキシ希少糖の酵素合成を行った。 (2)予備試験としての幼虫成長阻害試験:合成したデオキシ希少糖の中から抗老化作用を示すカロリー制限模倣物質を探索するため,まず予備試験として,線虫幼虫を用いた成長阻害試験を行った。その結果,18種のデオキシ希少糖のうち1種に強い成長阻害活性を認めた。 (3)線虫寿命試験法の改良および改良法を用いた試験結果:従来の我々の寿命試験法は労力、試料量の点で問題が多く、よりハイスループットな方法の開発が望まれていた。その改良を行った。従来法では2mlの液体培地を入れた3.5cm径culture dishへ線虫成虫10頭を入れ、振とう培養を行い、1日おきに生き残った線虫を新しい培地に移し替えていた。本研究で、試験容器を96wellプレートに変え、1wellあたり100μlの液体培地に線虫一頭を入れ、静置培養し、植え替えは行わないこととした。本改良法は,従来法より低濃度で活性を検出することが可能となった。また、線虫の植え替えを行わないため、必要な試料量が減少し,同時に多数の検体の試験が可能となった。この改良法を用いて(2)でスクリーニングされた候補物質の寿命延長活性を試験したところ,有意な寿命延長が認められた。
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Research Products
(4 results)