2014 Fiscal Year Research-status Report
ナキウサギのメタ個体群構造とその存続性に関与する環境要因の解明
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25450226
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
大西 尚樹 独立行政法人森林総合研究所, 東北支所, 主任研究員 (00353615)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | メタ個体群 / ナキウサギ |
Outline of Annual Research Achievements |
7月と10月に固定調査地において生息調査と捕獲調査を行った。15カ所ある生息可能地域のうち、8カ所において生息が確認された。 捕獲にはシャーマントラップとカゴワナを用い、7月には240trapnights、10月には76trapnights設置したが1頭も捕獲できなかった。捕獲のエサとしてリンゴを使用していたが、カメラトラップを併用してリンゴに対する反応を調べたところ、リンゴ自体に興味をしめしていないことがわかり、選好性の高いエサを検討する必要があることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた捕獲が進んでいないため、個体追跡ができていない。また、それにともなって遺伝子サンプルの回収もほとんどできておらず、生息状況調査に留まっている。
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Strategy for Future Research Activity |
コンスタントに捕獲できる方法を検討する。 春または夏にナキウサギが生息している場所に数種類のエサを置き、自動撮影装置を設置しエサに対する指向性と反応性を観察する。秋には定期調査を行い生息状況を調べ、捕獲を試みる。また、捕獲に頼らない遺伝子サンプルの収集法として、ヘアートラップの使用を試みる。
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Causes of Carryover |
ナキウサギの遺伝解析用サンプルが集まらず、遺伝解析が実施できなかったため、遺伝解析に係る経費が次年度使用額として生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ナキウサギの捕獲方法を再検討し、捕獲した上でサンプルを収集して、遺伝解析を実施するための経費に使用する。
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