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2013 Fiscal Year Research-status Report

漁獲個体群の存続における不自然な性比の影響

Research Project

Project/Area Number 25450282
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo University of Agriculture

Principal Investigator

千葉 晋  東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (00385501)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords性比 / 漁獲 / 甲殻類 / マイクロサテライトDNA / タラバエビ / 繁殖成功
Research Abstract

ホッカイエビ(タラバエビ科)を対象に、性比の歪みと繁殖成功の関係を明らかにすべく、当初計画に従って本年度は野外調査と飼育実験を実施した。野外調査は、北海道網走市の能取湖において、漁期直前でかつ成熟期の6月と、漁期後でかつ繁殖期直後の10月に実施した。今年度の6月の性比(雄の割合)はほぼ雌雄同数の51%であったが、10月にはその性比は73%となっていた。これは7月から8月に掛けて実施された雌選択的な漁獲により性比が歪んだ結果であると推測される。飼育実験は繁殖期直前の8月末から実施し、雌1個体と雄1~7個体と共に同一水槽で飼育し、交尾繁殖させた。今年度の飼育実験では、性比が雄に大きく偏った実験区では一部に抱卵数が顕著に少ない個体が確認された。抱卵メスに関しては卵の細胞分裂が停滞すると考えられる11月まで飼育を継続した。抱卵した実験区の全ての飼育個体(雌35個体、雄141個体)と、野外調査で採集された抱卵雌30個体を対象にDNAマイクロサテライト領域をマーカーとして解析を行った。また抱卵メスからは約50個の卵を抽出し、同様に解析を行った。現時点では全個体および卵からのDNA抽出を終了し、一部の解析を終えた段階にある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

野外調査および飼育実験ともにほぼ計画通り進行している。DNA解析に関しては、当初目標としていた解析数よりもわずかに処理が遅れているが、研究遂行に支障を来すような問題では全くない。また、国内での学会発表も予定通り実施できた。

Strategy for Future Research Activity

2年目にあたる次年度は当初計画に従って実施する。野外調査に関しては今年度同様の年2回の調査を実施し、漁期前後での性比の変化を調査し、さらに今年度の結果と比較する。飼育実験に関しては、今年度の実験におけるDNA解析を7月までにほぼ終了させて実験の追加の必要性を検討し、加えて雄の繁殖成功度を調べるために、繁殖期前の8月下旬から新たな実験を実施する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究計画の一部であるDNA解析において、解析数が今年度中に予定していた数にわずかに到達せず、次年度へその処理を持ち越した。その結果、今年度の関連試薬の購入量がわずかに減り、次年度使用額が生じた。
研究期間中に実施するDNA解析数に変更はなく、残りは次年度中に処理する予定であるため、差額は次年度中に使用する計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 漁獲を「選択」として考える ‐進化生態学の水産資源管理への応用‐ (企画集会「生態学者が農林水産業に向かう時」)2014

    • Author(s)
      千葉晋
    • Organizer
      第61回日本生態学会大会
    • Place of Presentation
      広島国際会議場(広島県広島市)
    • Year and Date
      20140318-20140318

URL: 

Published: 2015-05-28  

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