2013 Fiscal Year Research-status Report
能力開発型農業ビジネスモデル創造活動支援システムの開発と有効性の実証
Project/Area Number |
25450329
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
朴 壽永 東京農業大学, その他部局等, その他 (10573165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 宏 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (40327218)
安江 紘幸 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, その他 (40508248)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ビジネスモデル / 農業経営情報 / 情報支援システム / 能力開発型 / 創造活動 / BuMoc |
Research Abstract |
(1)支援システムの設計とプロトタイプモデルの開発に関しては、STB 法で提案されている手法や一般企業と農企業で採用されているビジネスモデル創造手法・創造プロセスの共通点と特徴を整理しつつ、システム設計とプロトタイプモデルの開発を行った。開発したプロトタイプモデルは、パソコンに加え、来年度の実施計画としていたスマートフォン、タブレットといった多様な媒体からも活用できるユーザビリティが具現でき、モデルの完成度を高めることができた。 (2)開発したプロタイプモデルを用い、石川県の農業生産者と普及員、また岩手県の普及員を対象にデモンストレーションとユーザ評価を行った。デモンストレーションの参加者から得られた意見や提案などに基づき、機能の追加や修正を行った。ユーザ評価が非常に高かったことなどから、開発したシステムは全国の普及員を対象に情報共有を目的に運営されているクローズドネットワークのEK-SYSTEMにも紹介された。なお、大学生の演習授業にも活用されており、ユーザ側の試験運用としてのデータ蓄積が可能となっている。 (3)(1)と(2)で得られた成果について、岩手大学で開催されたシステム農学会2013年度秋季大会において個別報告を行った(2013.11.2)。また、東京農業大学で開催されるシステム農学会2014年度春季大会において、本研究に関わる成果の発表が確定されている(2014.5.24)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロトタイプモデルの開発が順調に進んでおり、開発したシステムを用いたユーザ評価の結果、サンプル数は少ないが、システムの使いやすさや利便性、活用性に関する評価が非常に高かったことに依る。
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Strategy for Future Research Activity |
①開発した支援システムの妥当性の実証のために農業法人の協力を得て、ユーザテストを繰り返し実施する。そこで得られた評価に基づき、支援システムの整合性向上を図る。農業法人や、パソコン・スマートフォンを使いこなす能力が異なる複数の農家及び普及指導員を対象にユーザテストを実施し、システムの精度向上を図る。 ②所属大学の大学生を対象に総合テストを実施し、ユーザビリティを修正する。 ③協力農業法人や協力農家、さらには普及指導員、大学生を対象に試験運用を実施する。また、農業ビジネスモデル創造に関する実践事例データを蓄積して、データベースの内容の充実を図る。その結果、情報システムの活用そのものが果たす教育機能を体系的に生かしたシステムの構築を実現する。 ④なお、開発・完成した能力開発型農業ビジネスモデル創造活動支援システムに関する研究成果を報告するとともに、マニュアルの作成に務める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年度末に行った開発システムを用いた機能テストが予想より短い時間で終わった。その際の人件費の差額である。 次年度にも機能テストやユーザテストを実施する予定であり、そのときの人件費として使用する。
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Research Products
(3 results)