2014 Fiscal Year Research-status Report
水田農業再生のためのナレッジ活用型六次産業化ビジネスモデル構築の条件に関する研究
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25450334
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
堀田 和彦 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (00192740)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ナレッジ / 水田農業 / 六次産業化 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は前年の分析結果を整理、統合するとともに、全国の六次産業化ビジネスモデルの中から、加工・外食分野と共創的関係を構築していると思われる連携事例に対して定性的調査を実施し、六次産業化ビジネス構築の条件を整理した。農業、加工・外食、消費者各々に内在する潜在的ニーズや問題点、未利用資源の存在、利用可能な特殊技術等を共有し、いかなる場、方法によりマニュアル化(形式知化)を進めたか、さらにはマニュアル(形式知)化され新商品(試作品)が広く普及されるためには、さらなる改良やマニュアルの修正が繰り返される事が必要であり、これらのプロセスを解明するにはすでに六次産業化ビジネスモデルを構築している優良事例に対して過去に遡りその連携進化のプロセスを明らかにする必要がある。定性的調査にあたっては優良事例に関連する連携組織すべてへの聞き取り調査を実施するとともに、連携進化とナレッジ活用の方法について、現在の連携関係だけではなく連携の初期段階に遡りその実態を明らかにする必要がある。優良事例の選定に当たってはすでに農水省で実施されている六次産業化先進事例集等を参考に水田農業における家族経営を中心とした地域農業、集落営農、企業的農業経営毎に全国に点在する優良事例への調査を実施した。当初の研究目的が十分達成された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、六次産業化の進展した集落営農、企業的水田農業経営事例に調査を実施することができ、その進展状況、課題、六次化進展のキーとなるナレッジの活用実態が定性的に明確となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の上記の研究成果、ならびに平成25年度に実施したアンケート結果等を踏まえ、再度調査事例を洗練し、詳細な実態調査をおこない課題解明をおこなう。また、得られた結果が他の六次化推進途上の事例にも有効となるよう、整理・理論化を試みる予定である。
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Research Products
(4 results)