2016 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a Platform for Stated Preference Methods with Open Source Software and Reproducible Research Approach
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25450341
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
合崎 英男 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (00343765)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 農業経済学 / 表明選好法 / オープン・ソース・ソフトウエア |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、Case 2 Best-Worst Scaling(BWS)に関する関数群を開発し、新規のパッケージとしてthe Comprehensive R Archive Network(CRAN)を通じて公開した。1.5段階2肢選択形式の仮想評価法の回答データを分析する関数を作成し、既存のパッケージに統合してCRANから公開した。調査に基づいて例題データセットを作成し、CRANに登録されているパッケージに統合して公開した。 Case 1 BWS向けパッケージについて、日本語でまとめた論文を作成・公開した。日本語によるBWS関連の資料は非常に限られていることから、当該パッケージの普及のみならず、BWSという手法そのものの日本国内での普及にも役立つことが期待される。 関連する学会での研究成果の発表、開発した成果に関するセミナーの実施や研究会での紹介、国内外のネットワークを活用した情報提供、利用者からの各種問い合わせへの対応などを通じて、本研究に対する意見・要望の把握と成果の普及に努めた。 今年度も含めた補助事業期間全体で、仮想評価法、選択実験、Case 1 BWS、およびCase 2 BWSについて、手法によって達成できたことには差があるものの、関数の開発や改良、データセットの提供、日本語による解説論文の提供などの成果を挙げることができた。また、同期間において国内外13大学・研究機関で計23回のセミナーや研究紹介を行うことができた。その結果、利用者からの具体的な改善案の提案などのフードバックや、海外1大学での授業での利用など教育・研究での普及も図ることができた。これらを総合すれば、表明選好法を活用したい研究者や大学院生が、手法の理論と適用方法に関する知識を習得できる基盤をRを利用して構築するという本研究の目的は、一定程度達成できたと考える。
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Research Products
(5 results)