2014 Fiscal Year Research-status Report
牛における胎盤成熟メカニズムの解明と分娩誘起法の改良
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25450458
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Research Institution | Hokkaido Research Organization |
Principal Investigator |
平山 博樹 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, その他部局等, 研究員 (60390861)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 牛 / 分娩誘起 / 胎盤 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、自然分娩およびプロスタグランジンF2αによる誘起分娩時の胎盤節におけるTGFB(アイソフォーム1~3)および1型および2型TGFB受容体(TGFBR1およびTGFBR2)のmRNA量を比較した。また、免疫染色によるマクロファージの検出方法(抗体の種類、抗原賦活化)を検討した。 自然分娩は誘起分娩に比較して、胎子胎盤および母胎盤のいずれにおいてもTGFB1 mRNA量が有意に少なかった。TGFB2およびTGFB3のmRNA量には差がなかった。自然分娩は誘起分娩に比較して、母胎盤におけるTGFBR1 mRNA量が有意に少なく、胎子胎盤におけるTGFBR2 mRNA量が有意に多かった。これらのことから、牛の分娩時には胎盤節におけるTGFBとその受容体の発現量が変化していることが明らかとなり、TGFBシグナルが胎盤節の細胞増殖、アポトーシスおよび細胞外マトリックス生産の制御等に関与していることが示唆された。 分娩時の胎盤節におけるマクロファージの検出方法を検討した結果、母胎盤の間質部分に大量にマクロファージが局在することが確認された。マクロファージとTGFBの蛍光二重染色を試みたが、蛍光強度が弱く、それらの相互関係は明らかとならなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、牛の分娩時胎盤節におけるTGFBおよびその受容体のmRNA発現量を定量し、自然分娩と誘起分娩の違いを明らかにした。
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Strategy for Future Research Activity |
グルココルチコイド複合投与による分娩誘起が胎盤成熟に及ぼす影響を従来の分娩誘起との比較により調査する。トリアムシノロンアセトニドとベタメタゾンの複合投与による分娩誘起を行い、分娩時胎盤節における二核細胞数やTGFB関連蛋白のmRNA量を自然分娩やデキサメサゾンやプロスタグランジンF2αによる誘起分娩と比較する。
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Causes of Carryover |
マクロファージなど免疫細胞と分娩誘起との関連に有用な知見が得られなかったため、解析を中止し一部の直接経費を繰り越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰り越した経費は分娩誘起のための薬品購入に使用する。
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Research Products
(1 results)