2017 Fiscal Year Annual Research Report
Thermoreversible gel disc assay of rat angiogenesis
Project/Area Number |
25450473
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
和久井 信 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (40201157)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 血管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
血管系は、生体機能維持に必須なだけでなく癌・肉腫・動脈硬化・糖尿病性網膜症・関節リウマチなど多くの疾患を悪化させる為に、多くの血管新生制御因子が発見され「抗血管新生療法」が現在模索されている。しかし、血管新生制御因子は複雑なCrosstalk を示す為に、実用的な血管新生制御治療法は完成されていない。本研究者は過去26 年間、三次元電顕免疫組織化学的・分子細胞生物学的な解析を行い、血管内皮細胞と周細胞と間の細胞質突起相互陥入が、血管新生抑制に必須とする新仮説に至った。本研究では、近年開発した新規血管新生モデルを応用して、正常組織および実験腫瘍内新生血管を用いて、新生血制御機構における本仮説の立証にLifeworkとして取り組む。 ラット皮下TGAに対して血管新生因子Antiopoietin (Ang-1,2,3,4)/Tei2 の複合投与を行う。その後EPI等に関して三次元電顕免疫組織化学的・分子細胞学的解析を行い、血管新生制御におけるAngs/Te2 systemのCrosstalkについて考察する。方法:TGA解析法。熱可逆性ゲルポリマーThermoreversible Gelation Polymer(TG)は10 oC以下で水溶液状のゾル状態に、25 oC以上でゲル状態になる特性を持つ細胞培養用培地である。25-27 oC環境下で直径8mm厚さ3mmのGel-discを作製し無菌的にラット背部皮下に埋め込む。経日的にdiscを摘出した後、24ウエルプレート底部に靜置したのち、プレート内上部にTGを添加して重層培地を作製し、37 oCインキュベータ内で三次元培養を行う。移植後5,7日後のdiscの器官培養液に(Ang-1,2,3,4)/Tei2及び各中和抗体を添加して血管新生度の変化を検討する。さらに、Ang-2を添加培養した後に、Ang-1を添加してEPIの変化を形態学的・分子細胞生物学的に検討することで(Ang-1,2)/Tei2のCrosstalkについて考察する。さらに、Ang-3,4についても同様の検討を行う。
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