2014 Fiscal Year Research-status Report
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25460012
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山田 耕平 金沢大学, 薬学系, 助教 (40583232)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アミド切断反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
アミド結合は非常に簡便に構築でき、安定であるため、タンパク質などの生体分子のみならず、繊維など人工高分子においても、モノマー間の結合様式として広く使われている。これはアミドのカルボニル酸素に対して窒素原子の非共有電子対が流れ込むことによる共鳴安定化によるものである。その結果、アミドのカルボニル酸素の求核性は、他のカルボニル化合物に比較して高く(アミド>エステル>ケトン>アルデヒド)、その一方で、カルボニル炭素の求電子性は低い(アルデヒド>ケトン>エステル>アミド)。私はこの求核性を利用しアミドを活性化することで、アミド結合を温和な条件で切断する手法の開発を行った。すなわち、我々が以前開発した、中性条件で進行するベンジル化剤DPT-BMを用いた求電子的ベンジル化を起点とするアミド切断法である。本手法の反応条件の最適化(当量、溶媒、濃度、温度、添加物、反応時間)を行った結果、高収率にてアミド結合の切断が可能となった。次にこの切断反応の基質一般性を調べたところ、一級・二級・三級アミドは各々、そのアミド結合周りの置換基の数・立体障害の割合によって反応性が大きく異なることが分かった。この結果を利用して、異なるアミド間の選択的切断反応が可能であった。更に他の官能基が共存するアミドにおいても、選択的にアミド結合と反応し、切断することが可能であることが示された。現在、これらの成果に関して論文執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した実施計画に沿って、順調に研究が進行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
順調に進展しているため、今後も計画書に記載した通り、行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究室にストックされている試薬を活用することで、当初予定していた反応剤の原料や反応基質の購入が抑えられたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後は、反応剤自身の改良も必要となるため、この合成研究に使用する。また、論文投稿や学会発表にも使用する。
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