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2015 Fiscal Year Annual Research Report

グリオーマ癌幹細胞選択的遺伝子発現システムの構築による新規脳腫瘍治療戦略

Research Project

Project/Area Number 25460049
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

丸山 正人  関西医科大学, 医学部, 講師 (00399445)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) トリフォノフ ステファン  関西医科大学, 医学部, 助教 (30598173) [Withdrawn]
加瀬 政彦  関西医科大学, 医学部, 講師 (10309221)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords癌幹細胞 / グリオーマ / 遺伝子発現解析
Outline of Annual Research Achievements

昨年度までに、ヒトグリオーマ由来細胞株U87MGのS期およびG2/M期に由来する細胞から、フローサイトメーターを用いてシングルセルソーティングを行い、単一細胞由来癌幹細胞をbasic FGF及びEGFを含有する非血清培地中で、スフェロイド培養することで、14種類の癌幹細胞クローンを樹立した。本年度は、これらのクローンのうち、増殖速度が最も速く、グリオーマ癌幹細胞マーカーとして知られているSox2やNestinを高発現しているクローンをスフェロイド培養したサンプルと、クローン単離前の親株を接着培養したサンプルからmRNAを抽出し、DNAマイクロアレイにより解析を行った。その結果、樹立したクローンにおいて10倍以上発現量の増加する遺伝子を131遺伝子、10倍以下に発現量の低下する遺伝子を231遺伝子同定した。癌幹細胞マーカーとして知られているSox2遺伝子やCXCR4遺伝子は、癌幹細胞においてのみ発現がみとめられ、FABP7遺伝子及びNestin遺伝子は、癌幹細胞において、それぞれ17倍及び4.8倍高発現していた。さらには、癌幹細胞において特異的に発現しているいくつかの細胞膜表面抗原も新たに見出すことができた。癌幹細胞特異的に発現する細胞膜表面抗原は、癌幹細胞治療を行うための有用なターゲットと成り得るため、本研究から、グリオーマ癌幹細胞選択的な治療法を確立するための有用な知見が得られた。

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Published: 2017-01-06  

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