2015 Fiscal Year Annual Research Report
レセプター型チロシンキナーゼMetを分子標的とした新規制癌剤リード化合物の創製
Project/Area Number |
25460156
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
田沼 靖一 東京理科大学, 薬学部, 教授 (10142449)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高澤 涼子 東京理科大学, 薬学部, 講師 (10398828)
藤川 誠 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90573048) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 癌 / Met / チロシンキナーゼ / キナーゼ阻害剤 / in silico分子設計 / ペプチド / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の研究において、Pep2がMet Try Kinase活性の部位の近傍のAllosteric Siteに結合することを見出した。さらに、Pep2存在下で既存のMet Try Kinase阻害剤の併用効果を検討した結果、Pep2は既存阻害剤の効果を相乗的に強めることを明らかにした。しかし、Pep2のAllosteric効果は弱く、また、そのミメティック低分子化合物としてスクリーニングした3種類の化合物の効果も弱い結果となった。その原因は、Pep2のAllosteric効果が弱いことに一義的に起因すると考えられる。そこで、Pep2を最適化し、Allosteric効果の強いPepAを分子設計し、化学合成してそのAllosteric効果を評価した結果、7倍強いことが判明した。そこで次に、その結合配座を基に低分子交換設計を行った。その結果、非常に興味深いことに、これまでにない強いAllosteric効果を有する低分子化合物(AI)を創成することに成功した。現在、このAIと既存のc-Met Kinase阻害剤(CI)との併用効果の検討、及びAI-CIとを連結したDual Inhibitorsを設計し、新規Kinase阻害剤の創製を進めている。本研究は制がん剤開発のための多くの創薬ターゲットであるKinaseに対して、特異性の高い阻害剤を創成することを可能にするものであり、新規制がん剤を開発するためのin silico手法として独創的なプラットホームとなり得ると考えられる。
|
Research Products
(55 results)
-
-
-
-
[Journal Article] MicroRNA-351 regulates two-types of cell death, necrosis and apoptosis, induced by 5-fluoro-2’-deoxyuridine.2016
Author(s)
Sato A, Omi T, Yamamoto A, Satake A, Hiramoto A, Masutani M, Tanuma S, Wataya Y, Kim H.-S.
-
Journal Title
PLOS ONE,
Volume: 11
Pages: e0153130
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
[Presentation] Atypical protein kinase C (aPKC) 依存的なALDH1 陽性乳癌幹細胞の生存メカニズムの解析2016
Author(s)
野崎 優香, 稲田 将大, 片山 鈴花, 中根 裕美, 二俣 沙央里, 小野寺 佑佳,原 泰志, 安部 良, 今井 美沙, 田沼 靖一, 秋本 和憲
Organizer
日本薬学会第136年会
Place of Presentation
パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
Year and Date
2016-03-26 – 2016-03-29
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 乳癌ALDH1 陽性癌幹細胞におけるatypical protein kinase C 依存的な解糖系代謝制御機構の役割2016
Author(s)
片山 鈴花, 野崎 優香, 中根 裕美, 稲田 将大, 小野寺 佑佳, 神保 美穂, 原 泰志,今井 美沙, 安部 良, 田沼 靖一, 大野 茂男, 川上 隆雄, 秋本 和憲
Organizer
日本薬学会第136年会
Place of Presentation
パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
Year and Date
2016-03-26 – 2016-03-29
-
[Presentation] ヒト乳癌におけるAtypical protein kinase C (aPKC)λ/ι と糖代謝機構との関連2016
Author(s)
本村 瞳, 片山 鈴花, 多森 翔馬, 松村 将史, 柳川 拓哉, 和氣 由布子,高澤 涼子, 田沼 靖一, 宮城 洋平, 長嶋 洋治, 今井 美沙, 佐藤 圭子,秋本 和憲
Organizer
日本薬学会第136年会
Place of Presentation
パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
Year and Date
2016-03-26 – 2016-03-29
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-