2013 Fiscal Year Research-status Report
食道がんに対するビスホスホネート系薬剤を用いた新規治療法の開発
Project/Area Number |
25460230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
西口 工司 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (80379437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻本 雅之 京都薬科大学, 薬学部, 講師 (90372739)
峯垣 哲也 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (10549306)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 食道癌 / ビスホスホネート系薬剤 / 癌細胞 / アポトーシス |
Research Abstract |
分化度が異なる3種類のヒト食道扁平上皮癌由来細胞株を用い、また5種類のビスホスホネート系薬剤(BP)について検討を実施した。今回用いたBPsのうち4種類のBPにおいて、食道癌細胞株に対するBP濃度依存的な細胞増殖抑制作用が認められた。また、食道癌細胞におけるBPのIC50値は、細胞間で大きく相違したものの、各細胞の分化度との間に関連性は認められなかった。さらに、細胞増殖抑制効果を示した4種のBP処置により、食道癌細胞においてCaspase-3/7活性の上昇及びAnnexin-V/PI陽性細胞数の増加が認められた。以上の結果より、ある種のBPは食道癌細胞に対して高い細胞増殖抑制作用を示すこと、そのメカニズムの一つとしてBPによるアポトーシス誘導の関与を明らかにすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、ヒト食道がん細胞株におけるBPsの抗腫瘍効果ならびに抗腫瘍メカニズムについて検討を進めており、研究課題はおおむね順調に遂行できているものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、研究課題を遂行する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品等の物品については計画通り購入した。しかしながら、一部の物品については、値引きや同等で安価な物品を購入することができたため、次年度使用額を生じることとなった。 なお、研究課題の遂行に支障は生じていない。 次年度使用額については、物品費として使用することを計画している。
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