2015 Fiscal Year Annual Research Report
食道がんに対するビスホスホネート系薬剤を用いた新規治療法の開発
Project/Area Number |
25460230
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
西口 工司 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (80379437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻本 雅之 京都薬科大学, 薬学部, 講師 (90372739)
峯垣 哲也 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (10549306)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 微小環境 / 食道がん / ホスホネート系薬剤 / 細胞増殖抑制作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに、骨粗鬆症治療薬のビスホスホネート系薬物 (BPs) がヒト食道癌細胞株に対し高い細胞増殖抑制作用を示すことを明らかにしている。今年度は、低酸素環境下における食道癌細胞株の増殖に及ぼすBPsの影響について検討した。 低酸素環境下で培養した食道癌細胞を通常酸素環境下での培養時と比較したところ、5-FU及び CDDPの細胞増殖抑制作用は有意に低下したのに対して、全てのBPsの細胞増殖抑制作用は有意に増大した。また、低酸素環境下において生じるHIF-1αのタンパク質発現量は、低酸素環境により増大が認められたものの、ゾレドロン酸の共存により抑制された。したがって、ゾレドロン酸をはじめとするBPsの細胞増殖抑制作用は低酸素環境下において増強することを明らかにすることができた。
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Research Products
(2 results)