2014 Fiscal Year Research-status Report
細胞骨格制御の観点から難病疾患群に共通する病的シグナル伝達系を解明する
Project/Area Number |
25460290
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
岸 博子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40359899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加治屋 勝子 鹿児島大学, 農学部, 講師 (00379942)
小林 誠 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80225515)
張 影 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10711260)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 血管平滑筋 / 血管異常収縮 / 細胞骨格関連分子 / 細胞運動・遊走 / 病的シグナル伝達系 / 腫瘍細胞浸潤・転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者らは、血管異常収縮の病的シグナル伝達系として、SPC/Fyn/Rhoキナーゼ系を発見し、更に、siRNAと機能プロテオミクスにより、複数の細胞骨格関連分子がこのシグナル伝達系に関与している事を見出した。本研究課題の目的は、細胞骨格構築制御の観点から、血管異常収縮と、細胞運動・細胞遊走が関与する疾患群(腫瘍細胞浸潤・転移、動脈硬化、新生内膜形成)の、病的シグナル伝達系間の関連を解明する事である。平成26年度の研究成果は下記の通りである。 【計画1】分子間相互作用解析装置を用いて、細胞骨格関連分子と既知の異常収縮シグナル分子(Fyn, ROK)の相互作用の部位決定が進行中である。 【計画2】SPC刺激によって、Fynが受ける翻訳後修飾の解析を、高感度タンデム型質量分析計を用いて進めている。 【計画3】【計画5】細胞骨格関連分子群のshRNAを発現するレンチウイルスベクターを血管平滑筋細胞や腫瘍細胞に導入し、ストレスファイバー形成や細胞運動・細胞遊走に対する影響を、免疫染色や、生細胞のタイムラプスで解析した。 【計画4】【計画6】In vitroキナーゼアッセイや組織レベルでの解析に必要な、細胞骨格関連分子や既知の血管異常収縮シグナル分子の変異体の作成が進行中である。 【計画7】細胞骨格関連分子P1の平滑筋特異的なノックアウトマウスの委託作成が順調に進行している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付決定時に計画していたすべての研究計画に着手する事ができた。計画4と計画6は変異体の作成が進行中で若干遅れているが、計画7の平滑筋特異的な細胞骨格関連分子ノックアウトマウスの作成は前倒しで開始する事ができ、順調に進行中である。以上の進捗状況を総合し、本研究計画はおおむね順調に進行している、と評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
研究はおおむね計画通りに進行しており、現在のところ計画の変更の必要はない。引き続き、計画に従って研究を遂行し、細胞骨格関連分子の、血管異常収縮と、細胞運動・細胞遊走が関与する疾患群への関与の解明を進める。
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[Journal Article] Fatty acid-binding protein 7 regulates function of caveolae in astrocytes through expression of caveolin-12015
Author(s)
Yoshiteru Kagawa, Yuki Yasumoto, Kazem Sharifi, Majid Ebrahimi, Ariful Islam, Hirofumi Miyazaki, Yui Yamamoto, Tomoo Sawada, Hiroko Kishi, Sei Kobayashi, Motoko Maekawa, Takeo Yoshikawa, Eiichi Takaki, Akira Nakai, Hiroshi Kogo, Toyoshi Fujimoto, Yuji Owada
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Journal Title
Glia
Volume: 63
Pages: 780-794
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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