2013 Fiscal Year Research-status Report
カルモジュリンによるL型Caチャネルの活性制御の分子機構の解明
Project/Area Number |
25460294
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
蓑部 悦子 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00448581)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | カルモジュリン / ATP / カルシウムチャネル / パッチクランプ / inside-out / カルシウム |
Research Abstract |
本研究は、カルモジュリンによるCav1.2チャネルの活性調節機構を解明することを目的としている。これまでの研究から、カルモジュリンがチャネル制御の主因子として働き、カルシウム濃度、カルモジュリン濃度に依存してチャネルの活性を変化させることが示唆された。また、最近では、ATP濃度依存性の活性制御を示唆する結果も得ている。しかし、それらの分子機構についての結論は得られていない。 そこで、Cav1.2チャネルのカルボキシル末端側に遺伝子工学的手法によりカルモジュリンを結合させたチャネル変異体の活性を基準とし、さらにカルモジュリンのカルシウムイオン結合部位に変異を加え、カルシウム依存性について評価した。これらのチャネル変異体を培養細胞に発現させ、電気生理学的手法を用いて電流記録を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
3月に開催された日本生理学会大会の事務局長としての業務遂行のため、計画通りに研究に時間を割くことができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、変異カルモジュリン結合チャネルの電気生理学的特性を調べる。その後、チャネル本体にアミノ酸変異を導入し、カルモジュリンの結合様式を検討する。さらに、カルシウム、カルモジュリン、ATP濃度のバランスと、それらのチャネル活性への影響について検討する。 パッチクランプの手法のうち、whole-cell 記録法とinside-out記録法で実験を行い、対応付けを行うことで、チャネル調節機構の従来のモデルの検証を行う。
|