2014 Fiscal Year Research-status Report
オレキシン受容体を介した体重制御と糖代謝制御の遺伝学的神経解剖
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25460318
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
船戸 弘正 東邦大学, 医学部, 准教授 (90363118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高瀬 堅吉 自治医科大学, 医学部, 教授 (80381474)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 機能神経解剖学 / 体重制御 / 神経ペプチド / 糖代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
世界的に肥満人口が増大しているが、我が国でも肥満、糖尿病患者が増加しており、医学的社会的損失は甚大である。C57BL/6 マウスは高脂肪高カロリー餌で飼育すると肥満し、耐糖能低下を示すことから、ヒトの肥満および糖尿病のよいモデルとなる。視床下部外側野に限局して発現する神経ペプチドであるオレキシンは摂食行動、睡眠覚醒行動、報酬行動、エネルギー代謝など多岐にわたる行動制御に関わっている。オレキシン過剰発現とオレキシン受容体欠損とを組み合わせてオレキシン2型受容体が肥満抵抗性に重要な働きを示すことが明らかになってきた。しかし、各オレキシン受容体が摂食行動やエネルギー代謝にどのような役割を果たすのかは明らかではないため、低脂肪食および高脂肪食での摂食量、行動量やエネルギー代謝を検討している。並行して、オレキシンの摂食行動やエネルギー代謝について、過去のヒトやマウスの結果を元にメタアナリシスも進めている。摂食行動やエネルギー代謝に限らず、マウス個体を用いた研究は研究室によって必ずしも一致した報告がなされていないことから、もっとも妥当な結論を得るのにメタアナリシスが必要になる。オレキシン受容体からの細胞内シグナルはIP3、カルシウムを介したものが知られているが、オレキシン受容体がmTOR複合体1を介したシグナルを活性化することを明らかにした。オレキシン過剰発現マウスの脳ではmTOR複合体1の下流であるS6Kのリン酸化状態が高まる。さらに、絶食などの栄養状態によってもこのシグナルは変化する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね計画通りに進行している。視床下部外側野の神経ペプチドであるオレキシンやメラニン凝集ホルモン(MCH)についてのメタアナリスのうちの後者は論文として発表した。遺伝子改変マウスの行動についてのメタアナリシスは先見的な試みである。
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Strategy for Future Research Activity |
受容体欠損の影響を網羅的総花的に検討するのではなく、各オレキシン受容体欠損マウスの表現型に沿って、部位特的な受容体欠損マウスをフォーカスしていく。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Identification of a single nucleotide substitution specific to the Sleepy mutant mouse pedigree by linkage analysis and whole exome sequencing2014
Author(s)
Hiromasa Funato, Chika Miyoshi, Makito Sato, Aya Ikkyu, Noriko Hotta, Miyo Kakizaki, Satomi Kanno, Kanako Harano, Fuyuki Asano, Tomoyuki Fujiyama, Tomohiro Suzuki, Shigeraru Wakana, Masashi Yanagisawa
Organizer
Neuroscience 2014
Place of Presentation
米国Washington DC
Year and Date
2014-11-17
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