2014 Fiscal Year Research-status Report
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25460373
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
松岡 佐保子 国立感染症研究所, その他部局等, その他 (20317340)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスの骨髄間葉系細胞について、セルソーターを用いて多能性幹細胞マーカーであるSSEA-1弱陽性Sca-1陰性N-Cadherin陽性の細胞集団を取り出し、その性質について検討した。この細胞集団について骨髄造血幹細胞を共培養したところ、造血幹細胞維持能を有することが明らかになった。この細胞集団の遺伝子発現パターンはES細胞にきわめて近似したパターンを示していることから、多分化能を有することが示唆された。しかしながらES細胞と異なり、ES細胞培養系で維持培養しても、ES細胞と同様な細胞増殖を示さず、自己複製能および多分化能についてはさらなる培養条件の検討が必要と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新規の多能性幹細胞を持つ細胞集団の同定および単離法については予定通りに確立した。この細胞集団が骨髄造血幹細胞支持能を持つことを明らかにし、研究目的はおおむね達成できている。
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Strategy for Future Research Activity |
同定した新規骨髄由来多能性幹細胞の自己複製能および多分化能について、定常状態での培養系だけでなく、ストレス下での培養など、培養条件を検討して評価する。
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Causes of Carryover |
年度末納品等にかかる支払いが平成27年4月1日以降となったため、 当該支出分については次年度の実支出額に計上予定。 平成26年度分についてはほぼ使用済みである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記の通り
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