2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25460384
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
中村 悟己 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (20377740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 清 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 技術専門職員 (80397372)
藤江 三千男 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 技術補佐員 (90397373)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 分子標的薬 / LIX1L蛋白質 / 胃癌 / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)LIX1L蛋白質のリン酸化酵素の同定を行いました。野生型LIX1L(LIX1L WT)と変異型LIX1L (LIX1L Y136F)(136番目のチロシンをフェニルアラニンに置換)を用いたチロシンキナーゼアッセイの結果から、ROS1、HCK、ABL1、ABL2、JAK3、LCK、TYR03の7種類の候補キナーゼを同定し、ROS1キナーゼについてはROS1ノックダウンにより、LIX1Lのリン酸化と癌細胞増殖が抑制され、ROS1がLIX1Lのチロシンリン酸化に関与していることが明らかとなりました。 (2) LIX1Lの標的RNAの同定を行いました。LIX1Lと結合する8種類の候補miRNA (has-miRNA-520a-5p, -300, -216b, -326, -190a, -548b-3p, -7-5p and -1296)を同定し、それぞれの標的RNAも同時に同定し、LIX1Lのリン酸化により結合するmiRNAを介して、細胞増殖を促進する遺伝子発現の増加を誘導し、癌細胞の増殖を促進することが明らかとなりました。 (3)LIX1L蛋白質と結合する蛋白質の解析を行いました。LIX1Lが核内でDHX9, nucleolin and hnRNPLと細胞質内でRIOK1, nucleolin and PABPC4蛋白質と結合して、RNA結合複合体を形成していることを明らかにしました。これらの個々の蛋白質とLIX1L蛋白質によるRNAを介した細胞増殖制御に関与していると推測される。 以上の結果から、LIX1Lの癌遺伝子としての機能が明らかとなり、癌特異的なキナーゼやmiRNA等を標的とする新規分子標的治療薬の開発に貢献することが予想されます。
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[Journal Article] CD44-SLC1A2 fusion transcripts in primary colorectal cancer.2015
Author(s)
Shinmura K, Kato H, Igarashi H, Inoue Y, Nakamura S, Du C, Kurachi K, Nakamura T, Ogawa H, Tanahashi M, Niwa H, Sugimura H.
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Journal Title
Pathol Oncol Res.
Volume: 21
Pages: 759-764
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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