2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25460398
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Research Institution | Nagasaki International University |
Principal Investigator |
濱崎 直孝 長崎国際大学, 薬学部, 客員教授 (00091265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
隈 博幸 長崎国際大学, 薬学部, 准教授 (40435136)
波多江 日成子 長崎国際大学, 薬学部, 助教 (00551582)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | プロテインS / 深部静脈血栓症 / 比活性 / 血栓性素因 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にあたる平成27年度は、我々が開発したプロテインS比活性測定法を用いて各種臨床検体の測定を行い、比活性異常と遺伝子異常の関連性、疾患との関連性を調査するとともに、経口抗凝固剤であるダビガトラン服用によるプロテインS比活性変動のin vitro解析を行った。 その結果、血栓症を発症し、かつプロテインS比活性が低下している検体のうち、リン脂質抗体症候群など原因が明らかな症例を除くとほぼ100%の確率でプロテインS遺伝子に何らかの変異が見つかった。このことから、我々が開発したプロテインS比活性測定法は非常に有用な検査法であることが証明された。また、日本人における血栓性素因の一つとして、APC(Activated Protein C)複合体の関与、特にプロテインS変異が関わっていることが明らかとなった。 また、トロンビン直接阻害剤であるダビガトランは、血漿検体中に存在することによってプロテインS比活性に影響を与えないことも分かった。本結果については、現在論文作成中である。 さらに、血栓症の専門医が多く集う学会である日本血栓止血学会の年次学術集会において、「プロテインS研究会シンポジウム」を開催し、プロテインSに興味のある各地の医師等と協力して静脈血栓塞栓症に関する研修と啓蒙を図った。 今回開発したプロテインS比活性測定法は、研究期間である平成27年に保険適用となり、実用化された。これにより、全国の病院でプロテインS比活性を測定(オーダー)することが可能となり、今後の日本人の血栓症発症予防に大きな寄与ができると考えている。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Multianalyte Conventional Reference Material (MacRM): A Useful Tool for Nationwide Standardization of Laboratory Measurements for Medical Care-A Model Study in Japan2016
Author(s)
Shinohara K, Hamasaki N, Takagi Y, Yatomi Y, Kikuchi H, Hosogaya S, Kawai Y, Miyachi H, Kaneko K, Miyajima Y, Matsumoto H, Yamamoto Y, Iwagami M, Osawa S, Umeda M, Koide H, Yoshimura D, Kato H
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Journal Title
Clinical Chemistry
Volume: 62
Pages: 392-406
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Crystal structure of the anion exchanger domain of human erythrocyte band 32015
Author(s)
Arakawa T, Kobayashi-Yurugi T, Alguel Y, Iwanari H, Hatae H, Iwata M, Abe Y, Hino T, Ikeda-Suno C, Kuma H, Kang D, Murata T, Hamakubo T, Cameron AD, Kobayashi T, Hamasaki N, Iwata S
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Journal Title
Science
Volume: 350
Pages: 680-684
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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