2013 Fiscal Year Research-status Report
子宮頸部腺癌におけるHPV感染と遺伝子異常の検討-胃型形質との関係を含めて-
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25460411
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
佐野 孝昭 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90292581)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 子宮頚部 / 腺癌 / 胃型形質 / HPV |
Research Abstract |
近年、子宮頸部腺癌の一部に特徴的な形態像と胃型の粘液形質を有する胃型腺癌の概念が提唱されている。胃型腺癌はHPV陰性例が多く予後不良と報告されているが、その詳細について結論は出ていない。今回、子宮頸部腺癌での胃型形質の発現率、胃型形質とHPVの関連性について検討した。子宮頸部腺癌72例から胃型腺癌の組織学的診断基準(豊富で淡明な細胞質と明瞭な細胞境界)を満たし、かつ胃幽門腺粘液に特異的に反応する抗体である、HIK1083に陽性となることをを条件として胃型腺癌を抽出した。さらにmultiplex-PCR法を用いてHPV感染の有無を検討した。他の消化管への分化傾向を見るため、、MUC6(胃幽門腺粘液に対する抗体)、TFF1(胃粘液に関連して発現する因子に対する抗体)、CDX2(腸粘膜への分化とともに発現するhomeobox geneに対する抗体)、PDX1(胃幽門部や膵への分化とともに発現するhomeobox geneに対する抗体)およびp16、p53、HER2、ki-67等の免疫組織化学的検討を行った。胃型腺癌は10/72例(14%)で、非胃型腺癌と比べ有意に進行例が多かった。HPV陽性率は非胃型腺癌63%に対し胃型腺癌0%であった。胃型、非胃型間でMUC6、TFF1、CDX2の陽性率に有意差はなく、HPV陽性、陰性間でもMUC6、TFF1、CDX2、PDX1の陽性率に有意差は認められなかった。胃型腺癌はすべてHPV陰性であったが、胃型形質自体は胃型腺癌に特異的ではなく、HPV感染の有無に関わらず子宮頸部腺癌の全体にしばしば認められることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおりに、胃型腺癌の抽出と、第一段階の免疫組織学的な検討が完了している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、胃型腺癌を含め、その発生原因と考えられる遺伝子異常(LKB1、RAS、GNAS)の検索を行う予定である。また、腫瘍幹細胞マーカーの発現を免疫組織学的に検討することも考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は、遺伝子解析にまで至らなかったため。 今後の遺伝子解析に使用予定である。
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Research Products
(2 results)