2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25460421
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
及川 浩樹 岩手医科大学, 医学部, 講師 (50285582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 友之 岩手医科大学, 医学部, 教授 (10199698)
前沢 千早 岩手医科大学, 医学部, 教授 (10326647)
柴崎 晶彦 岩手医科大学, 医学部, 助教 (20445109)
葛西 秋宅 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (20609664)
大塚 幸喜 岩手医科大学, 医学部, 講師 (50316387)
安平 進士 岩手医科大学, 医学部, 助教 (90311729)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | RhoGDI2 / 大腸癌 / 転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
膀胱癌においてRhoGDI2 (RhoGDP dissociation inhibitor 2) は、発現低下が転移を促進し、逆にその発現亢進が転移を抑制することが示されている。卵巣癌、乳癌、胃癌、Hodgkin lymphomaでもRhoGDI2の発現状態と転移あるいは予後について検討されているが、一定の見解は得られていない。そこで、我々は大腸癌の転移形成にRhoGDI2が関与しているかを検討し、以下の結果を得た。1. 30例のリンパ節転移を有す大腸癌例に関してRhoGDI2の発現を免疫組織化学的に検討すると、原発巣に比較し、リンパ節転移巣で有意にRhoGDI2の発現は低くかった。更に原発巣の中でもリンパ管侵襲部で有意にその発現は低かった。2. RhoGDI2の発現が低かった大腸癌細胞株HCT116でRhoGDI2を高発現するstable cell lineを作製すると、soft agar colony formation assayで、controlに比較し、コロニー数は減少していた。そこで、dish底面に付着できない条件下で培養した細胞に関してBrdU incorporation assayを行うと、有意に陽性細胞数は低くかった。また、flow cytometerにてapoptosisを示す細胞がRhoGDI2高発現で有意に増加していた。3. 上記stable cell lineで変化するmRNAをmicroarrayにより網羅的に解析すると、2倍以上増加を認めた分子は517個で、2倍以上低下した分子は135個であった。中でも8倍以上増加した分子はsemaphorin-3A、angiopoietin-2、8倍以上低下した分子はS100-A14であったが、いずれもreal time PCRで増減があることが確認された。
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Research Products
(7 results)