2013 Fiscal Year Research-status Report
所属リンパ節における免疫バランスはがんの予後予測因子となるか
Project/Area Number |
25460460
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
HORLAD Hasita 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 学術研究員 (00644840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菰原 義弘 熊本大学, その他の研究科, 講師 (40449921)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | リンパ節 |
Research Abstract |
子宮体癌と膵臓癌における所属リンパ節マクロファージの重要性を検討するために、約80症例ずつの原発病変、所属リンパ節のパラフィンブロックを用いて検索した。 子宮体癌、膵臓癌それぞれの臨床予後は、熊本大学産婦人科学、熊本日赤病院との共同研究として情報をもらった。子宮体癌の解析では、所属リンパ節マクロファージのCD169陽性率が高い症例ほど患者の生存率が高い傾向にあった。所属リンパ節マクロファージのCD169陽性率と腫瘍組織内に浸潤するCD8陽性リンパ球数、NK細胞数との間には統計学的に有意な正の相関を示した。膵臓癌では現在解析途中であるが、やはり所属リンパ節マクロファージのCD169陽性率が高い症例ほど生存率が高い傾向にあった。所属リンパ節マクロファージのCD169陽性率はがん患者における抗腫瘍免疫の状態を反映しているのかもしれない。 今後も解析を加えていき、抗腫瘍免疫における、所属リンパ節CD169陽性マクロファージとCD8陽性リンパ球、NK細胞などの免疫細胞との相互作用を含めた詳細なメカニズムを明らかにしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
子宮体癌での解析はほぼ完成したが、膵癌では、50症例の解析が完了したが、あと20~30症例ほどを追加する予定です。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度到達できなかった項目も含めて今年度は頑張ります。
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Research Products
(4 results)