2014 Fiscal Year Research-status Report
肺癌におけるlong noncoding RNAの発現解析
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25460469
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Research Institution | Japanese Foundation for Cancer Research |
Principal Investigator |
飯塚 利彦 公益財団法人がん研究会, その他部局等, 研究員 (80323707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 雄一 公益財団法人がん研究会, その他部局等, その他 (80222975)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | long noncoding RNA / 肺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究において、我々は、肺腺癌において、long noncoding RNA HOTAIRの発現は予後と関連していることを見いだした。またlong noncoding RNA MALAT-1の発現は早期の肺腺癌において、進行した肺腺癌よりも発現が高いことを見いだした。 当該年度、我々は肺腺癌FFPE標本に対してRNA in situ hybridizationを行い、MALAT-1の発現は癌細胞および癌周囲の気管支上皮に特異的に発現していることを見いだした またHOTAIRと結合するポリコームタンパク質であるEZH2の肺腺癌での発現を検討し、EZH2の発現は組織学的high grade subtypeであるmicropapillary-predominant subtypeとsolid-predominant subtypeで他のsubtypeよりも高値であることを見いだした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
EGFR, KRAS, 予後情報、組織材料等を含めた、肺腺癌400例のデータベースを作成中であるが、時間がかかっており、現在約170例について終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
MALAT-1のin situ hybridizationを多数の症例について行い、その発現と癌の進行度の関係について更に検討する。 また研究に用いるデータベースを肺腺癌400例分について完成させる。そしてそのデータベースの症例の一部を用いて、cDNA microarrayを利用して、予後と関連するlong noncoding RNAの網羅的な解析を行う。
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Causes of Carryover |
研究を進めるにあたり、その基盤となる症例データベースが非常に重要である。そのデータベースの作製に時間がかかっている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
肺癌症例400例について、その遺伝子変異、種々の臨床病理学的情報を入れたデータベースを作製中であるが、それを完成させる。その症例の中から約30例を選びcDNA microarrayを行い、肺癌の診断に有用なlong noncoding RNAの網羅的なスクリーニングを行う。スクリーニングされたlncRNAの中から更に400例分のtissue microarrayを用いたin situ hybridizationで肺癌診断に有用なlncRNAを絞り込む。
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